将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が10月22日、第35期竜王戦七番勝負第2局で、広瀬章人八段(35)と2日目の対局を行っている。難解な中盤戦で藤井竜王が鋭い踏み込みを見せ、わずかに優位に。いよいよ終盤戦へと向かう。
後手番の広瀬八段が新趣向を見せて始まった本局。先勝して迎えた第2局とあり、ABEMAの中継に出演した木村一基九段(49)は「広瀬八段は、まず1勝でホッとした部分があったと思う。この積極的な作戦も1局目の勝ちがもたらしたものだと思う」とコメントしていた。
前日に広瀬八段が封じた手は、桂馬を取り込む歩の一手。意表を突く選択に、解説陣からは驚きの声が上がった。藤井竜王は意を決したように攻めに転じ、後手玉近辺にアタック。鋭い踏み込みから藤井竜王がわずかながら優位に立ったが、木村九段は「プロから見ても“超”が付く難解な局面」と印象を語った。
初防衛を目指す藤井竜王がこのまま押し切り初白星を手にするか、広瀬八段が研究を実らせ連勝を飾るか。この後の戦いからますます目が離せない。持ち時間は各8時間の2日制。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【昼食の注文】
藤井聡太竜王 ゆばうどん
広瀬章人八段 ゆば丼
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太竜王 2時間20分(消費5時間40分)
広瀬章人八段 2時間53分(消費5時間7分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)