【MLB】フィリーズ4-3パドレス(10月23日・日本時間24日/フィラデルフィア)
役者が違う、とはこのことだ。フィリーズの主砲ハーパーが1点を追う8回無死一塁から、パドレスの2番手・スアレスの速球を完璧に打ち返し、レフト越えに決勝点となる逆転2ラン。球場に詰め掛けたフィリーズファンも総立ち状態となり、割れんばかりの大歓声が巻き起こった。
【映像】159キロの速球を完璧に打ち返したハーパーの逆転2ラン
昨年を含め、過去2度のリーグMVPに輝いたこともあるハーパーだが、今季はレギュラーシーズンが99試合の出場に終わり、本塁打数も2020年の短縮シーズンを除けば2014年以来となる20本未満の18本となっていた。それでもシーズン打率.286に対して得点圏打率は.354とハイアベレージ。チャンスでの強さは健在だった。
するとポストシーズンに入ってからは、レギュラーシーズンの借りを返すとばかりに絶好調。前日までに4本塁打を放つなど絶好調モードに突入していた。チームの13年ぶりとなるリーグ制覇がかかった一戦で、8回に第4打席を迎えると、パドレス・スアレスの速球にやや手こずったものの、追い込まれてからも低めの変化球をしっかり見極める冷静さを保ち、迎えた7球目、外寄りに来た98.9マイル(159.2キロ)の高速シンカーをハードヒット。流し打ちとは思えないほど強烈な打球がレフトスタンドに一直線に飛んでいった。
これでハーパーはポストシーズン5本目の本塁打となり、打率も.419と大当たり。球場中のファンも期待に応えるホームランを打った主役に、惜しみない大歓声を送り続けると、中継を見ていた日本の視聴者からも「カッコよすぎる」「凄すぎてなんもいえん」というコメントも集まっていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)