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 10月23日、福岡・マリンメッセ福岡で『RIZIN.39』が開催。メインイベントで王者・牛久絢太郎がクレベル・コイケを迎え撃つRIZINフェザー級タイトルマッチが行われた。王者・牛久は、現DEEPフェザー級王者でもあり、2021年10月のRIZIN初参戦で、いきなり当時のフェザー級王者・斎藤裕と対戦。2R、跳びヒザ蹴りによる斎藤のドクターストップでTKO勝ちして、王座を獲得。今年4月、斎藤とのリマッチも判定勝ちで退け王座防衛に成功。今回が2回目の防衛戦となる。

 対する挑戦者クレベルは、元KSWフェザー級王者でこの階級屈指の極めの強さを持ったブラジリアン柔術黒帯のグラップラー。2020年大晦日のRIZIN初参戦以降、カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平を相手に5連続一本勝ち。圧倒的な強さと実績で今回、満を持してRIZINフェザー級王座に初挑戦した。

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 1R、牛久のフックにクレベルが胴タックルを合わせてテイクダウン。牛久がクローズドガードを解き立ち上がろうとした瞬間、クレベルはバックを奪いにいくが、牛久もスクランブルでハーフガードに戻す。ここからクレベルは身体を密着させて肩固めに入るが、牛久はリバーサルして脱出。

 なおもクレベルは下から腕十字を狙い、さらにヒールホールドを狙うが、牛久はこれを逃れスタンドに戻す。ここからクレベルは引き込み、クローズドガード。牛久は三角絞めを警戒し、しっかり体を密着させてゴング。1Rはクレベルの寝技を牛久がしっかりと対処して終わった。

 2R、クレベルが左フックをヒットさせてテイクダウン。しかし、牛久は逆に下からヒールホールドを狙い、クレベルがこれを逃れスタンドに戻りコーナーで脇の差し合いとなる。ここからクレベルが強引とも思える首投げから、すかさずバックを狙いつつ、腕十字狙い、そして三角絞めに切り替えるとこれがガッチリ極まり、牛久もなんとか逃れようとするがついにタップアウト! クレベル・コイケが見事に一本勝ちでRIZINフェザー級王座を奪取した。

 クレベルは、これでRIZIN6試合のすべてで一本勝ち。どんなに研究されても極めてみせるその寝技技術は驚異的かつ芸術的だ。今後は朝倉未来を挑戦者に迎えての再戦や、アメリカのメジャー団体Bellator MMAの強豪選手との対戦が期待する声が高まっているクレベル。次なる闘いが大いに注目される。

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