ラウンド終了間際の4分59秒、残り1秒で力尽きたチョーク葬に「なんであと1秒…」と無念の声、さらに「絞めがキツすぎる」「あんなに絞められたら時間なんかわからない」など、同情的な声が寄せられた。
10月23日にアブダビで開催された「ROAD TO UFC ASIA2022」でサマンダル・ムロドフ(タジキスタン)とジャン・シケイラ(ブラジル)が激突。劇的な結末を迎えた一戦は、シケイラの体重超過で急遽キャッチウェイトで行われた。ムドロフはハビブ・ヌルマゴメドフが買収し主催しているEFCのチャンピオン、北米MMAシーンにとってはまだ見ぬ強豪である。
試合はムドロフが組みからテイクダウン、トップからコントロールしコツコツ殴り続ける幕開け。下からガードし三角を狙うシケイラだが、密着したムドロフにバックを取られ防戦状態が続く。
すると残り1分、ねちっこく相手を制圧し続けるムドロフは、再び上になると肩固めから右腕で上からチョーク〜バックマウントからのパウンドでガードを破るとバックチョークを拒む相手をボッコボコに殴り、がっちりチョークで締め上げていく。
ラウンド残り10秒、ジワジワを締め上げ、耐えればブザーに救われる状況。しかし残り1秒、シケイラは耐えきれずにタップ。ムドロフが圧巻の一本勝ちを収めた。
1ラウンド4分59秒、残り1秒が惜しまれる決着に視聴者からは「あと1秒我慢できたら…」「なんで1秒耐えれなかったの」という声が。一方では「締められて時間がわからないだろう」「残り時間なんてわからないよ」「よほど締めがキツかったか」などの意見も。もちろん、シケイラがタイムを気にする仕草も見られたが、それを上回るムドロフの締めに耐えきれずタップというのが真相のようだ。
現在、旋風を巻き起こしているダゲスタン勢のEFC所属選手らしいスタイルで圧勝したムドロフに「寝かされたらどうにもならないレベル」「最後のチョークがメリこんでいた」など驚きの声多数。試合後のインタビューでムドロフは真っ先に「UFCはさっさと契約してくれ」と強気のコメント。さらに「セコンドから"残り10秒”の声を聞いて全力で締め上げた」と笑顔で試合を振り返った。