将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)に広瀬章人八段(35)が挑戦する第35期竜王戦七番勝負第3局は10月28日、静岡県富士宮市の「割烹旅館 たちばな」で行われ、広瀬八段が73手目を封じて指し掛けとした。あす29日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
互いに1勝1敗で迎えた第3局。藤井竜王、広瀬八段ともに先手番で勝ち星を挙げており、第3局で先手番を持つ広瀬八段の用意した作戦に大きな注目が集まっていた。戦型は今シリーズ初の「相掛かり」に。序盤戦は比較的早いペースで進行した。
本局も広瀬八段の誘導に藤井竜王が応じる形で進んでいるが、ABEMAの中継に出演した佐々木慎七段(42)は「藤井竜王は少しだけ苦戦を意識しているかもしれない」とコメント。ABEMAの「SHOGI AI」もわずかに挑戦者寄りの数値を表示している。
午後6時、立会人の青野照市九段(69)が封じ手の定刻を告げると、手番の広瀬八段はすぐに返答して封じる意思を示した。対局2日目でも広瀬八段がこのままリードを押し広げるか、藤井竜王が巻き返すか、見どころは満載だ。
2日目の対局は、29日午前9時頃から再開される。持ち時間は各8時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲広瀬章人八段 5時間23分(消費2時間37分)
△藤井聡太竜王 3時間23分(消費4時間27分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)