「出勤前に蒸しパンを食べた」——。大阪府・高槻市営バスの運転手が、食品によるアルコール検知によって懲戒処分されたと話題になっている。
【映像】うがい薬も? アルコール基準を超える可能性があるもの
高槻市によると、運転手は業務前の検査で、呼気1リットルあたり0.11ミリグラムのアルコールが検出された。道路交通法の基準では「酒気帯び」を1リットルあたり0.15ミリグラムとしているが、高槻市が独自に定めた内規では0.07ミリグラムとなっている。検査を3回行ったが、いずれも基準値を超えたため、別の運転手が代行した。
運転手は前日の飲酒もしていないというが、蒸しパンを食べただけで、アルコールが検知されることはあるのだろうか。アルコール検知器メーカー「東海電子」の担当者は、このように解説する。
「パンの中には、発酵によって製造工程でアルコールが生成されるものもある。他にもキムチやエナジードリンクなどは、アルコールが検出されることがある」
なお、市営バスを運営する高槻市交通部では、食品でもアルコール検知される可能性があるとして、以前から張り紙などで注意喚起していたという。
11月6日の『ABEMA的ニュースショー』では、バス運転手YouTuberのセキツバ氏に話を聞いた。アルコール検知は「ちょっとでも反応したらアウト。かなり厳しい」と、20年に渡るバス運転歴から語る。
「飲み物やエナジードリンクも(反応したところを)実際に見ている。タバコで反応する場合もあるので、気をつけなければいけない。『パンを食べたいなら、アルコールチェックやってから食べなさい。それか時間を空けなさい』『次の日、乗務がある時は(お酒を)飲むな。晩酌禁止』と言われる」(セキツバ氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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