“虎脱走騒動”で小さな集落が大混乱 あれから43年…関係者証言に学ぶ教訓 ABEMA的ニュースショー 2022/11/15 10:40 拡大する 栃木県・宇都宮動物園で11月2日、虎が脱走したときを想定した捕獲訓練が3年ぶりに行われた。猛獣が脱走すると「この園だけでの問題ではなくなってしまう」と園長は語るが、もし本当に虎が逃げ出してしまったら、どうなってしまうのだろう。43年前に千葉県君津市で起きた「神野寺虎脱走騒動」について、当時の関係者の証言をまじえて振り返った。【映像】1979年の「神野寺虎脱走騒動」、当時の一連の映像 1979年8月2日、神野寺(じんやじ)で飼われていた虎が逃げ出した。寺の境内には当時、十二支の動物などを飼育する動物園が併設されていた。虎は12頭飼われていたが、そのうち子虎3頭が檻から脱走。逃げ出した虎たち(1歳)は、体長約150センチメートル、体重90キログラム以上。1頭はその日に帰ってきたが、オスとメスの2頭が行方不明になってしまった。当時の千葉日報の報道によると、翌日の3日は夏休み中とあって、観光客や部活動の学生など、400人が滞在するなか、80世帯・約300人に外出禁止令が出された。近隣の「マザー牧場」で行われる予定だったロックフェスが中止になるなどの影響も。それから26日間にわたり、警察や猟友会、消防団ら、のべ約8000人が動員された。 続きを読む 関連記事