元日経記者・後藤達也氏「会社を辞めなきゃよかったと思ったことは1秒もない」
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 元日経新聞記者の後藤達也氏がニュース番組「ABEMA Prime」に出演。経済メディアの未来について、コメントした。

【映像】なぜ会員数に差?「日経新聞電子版」と「NewsPicks」の違い(比較表)※画像あり

 経済ニュースメディア「NewsPicks」や経済情報プラットフォーム「SPEEDA」などを運営するユーザベースは9日、同社の普通株式と新株予約権に対してカーライル・グループ傘下のTHE SHAPER社がTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。

 今年、日経新聞を退職し、経済ジャーナリストとしてTwitterやnote、YouTubeなどを中心に発信を続ける後藤氏。わかりやすい解説が人気を呼び、経済分野のニュースでは“独り勝ち”ともいえる状況だ。

 ネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏が「後藤さんは年に6000万円も売り上げてる。きっと日経の社長よりも給料は高いと思う。後藤さん的に『会社にいた方がよかった』と思うことや後悔はある?」と質問すると、後藤氏は「会社には他の記者と連携して取材できる強さはあって、そこは失った。ただ、今は他のやりたいことがやれるし、個人の顧客と直接つながって反響が見えるので、良い部分の方が圧倒的に多い。辞めて半年ほど経ったが『辞めなきゃよかった』と思ったことは1秒もない」と答えた。

「テレビ局も近い部分があると思う。テキストを書くのに比べると、番組を作るのはもっと人手やコストがかかるかもしれないが、テレビ局という超巨大な資本と人を借りなくてもYouTubeで作れてしまうところがある。構図は似ていると思う。ミュージシャンもそうだと思うし、芸能人もそうだと思う」

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▲経済メディアの需要と必要な要素

 発信をする上で「あまりエッジを効かさずに、中立を心がけている」という後藤氏。「尖った主張は面白いし、エンターテインメントとして人を呼び込めるのだろうが、それに疲れている人もいると思う」とした上で「面白さとかはいらないので『フツーに今の状況が知りたい。5秒で教えて』みたいなニーズもあると思う。メディアも多様だと思うが、読者、視聴者も多様だ。いろいろなニーズをそれぞれが捉えていけばいい」と述べた。

 注目が集まるNewsPicksの今後については「『スタークリエイターを作る』と言っても、ずっと社員としてホールドするのはなかなか難しい。今は会社を辞めちゃっても、他で活躍ができてしまう。私も今ここでABEMAに出ている一方、NewsPicksでも仕事をしている。それが程よい関係だ。もし今から『NewsPicksに就職しろ』と言われても窮屈さが出てきてしまうと思う。私はちょっと嫌だ」と語った。(「ABEMA Prime」より)

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