23日22時(日本時間)、いよいよ日本代表が「FIFA ワールドカップ カタール 2022」初戦のドイツ戦に臨む。注目の試合を前に、元日本代表・城彰二が『ABEMAヒルズ』に出演し、直前生予想を行った。
現在、イギリスのブックメーカー(=Stake.com)の日本対ドイツ戦のオッズは、日本の勝利が7.5倍に対しドイツの勝利が1.48倍。W杯優勝4回を誇る強豪国に、日本は過去2回対戦して1敗1分で一度も勝てていないのが現実だ。城も、勝敗については「日本0-1ドイツ」と予想した。
その理由として「現実を考え、初戦の難しさもあり、力の差だとこのスコアになる」。さらに「ドイツは、常に上位にいる本当の強豪国。もともと育成がすごいと言われているが、特に今大会について言うと、一番の強みは同じクラブチームに所属する選手が7名もいるということ。普段の練習からずっと一緒にやっているので、お互いに意思疎通がとれていて、連携力やサポート能力は非常に高い」とドイツ代表の強さを強調。
ドイツ代表には、ベテランGKノイアーをはじめ、“ドイツの心臓”と呼ばれるキミッヒ、19歳にしてチームのエースにのし上がった“神童”ムシアラなど、ブンデスリーガ首位を走るバイエルン・ミュンヘンの中心メンバーが名を連ねる。
そんなドイツに対し「前半を0点でおさえられれば最高。前半はほとんど守りだが、それでいい。ボールがとれない、相手に走り回されてるなと思う守り方は精神的にも肉体的にも疲れるが、“相手にボールを回させつつ、最後は取られない”いう想定内の守り方であれば全然疲れない。そして、後半勝負にいくなら選手を変えて点を獲りにいく」と攻略のポイントを語った。
さらに「ドイツは、ボール保持率が非常に高いので基本的に主導権を握る。なら日本代表は全員ハーフコートに下がればいい。自陣に下がればドイツは上がってくるので。守備のラウムは攻撃になると一気に前に上がってくるので、上がった時に空いた後ろのスペースを突く。(日本の攻撃は)サイドがキーになると思う」と分析した。
気になるスタメンについては、ワントップに前田、左・久保、右・伊東を配置し、ボランチに田中・鎌田・遠藤、後ろは長友、吉田、冨安、酒井、権田を並べた。「アンカーは、遠藤。本当は守田と2人にしたいところだが、今日は遠藤を深めに置き、ボランチ3人で相手の中盤を消すという部分に人数をかけるのではないか」と予想。
「チームのコンセプトは守備。攻撃の選手は攻めにいきたいもの。でも監督は実力を考えてまず守らなければいけない。意思統一がバラバラになってしまうとうまくいかない。守りつつ攻めにいければよいが」と改めて守備の大切さを強調した。
また、キーマンとして鎌田、遠藤を挙げ、「鎌田はすごく調子がいい。周囲がよく見え、自分でドリブルをしてボールを運ぶこともできるし、パスも正確なので攻撃の起点になる。ボールを奪ったら、一気に相手のゴール前まで行くことができる」。フィニッシュについては「ワントップの前田は、足が速くて勤勉に守備ができる。そんな前田をおとりにして、2列目の久保や伊東などが上がっていってゴールを奪うのではないか」と見どころを語った。
なお、ドイツ戦を含むグループステージ全体の予想は、戦い方の似ているコスタリカに引き分けて1勝1分1敗。スペインについては「先に2勝すればメンバーを落としてくるかもしれない。それに、スペインはうまくいかなくなると他人のせいにして、試合中にもめるから。そうすると本当にうまくいかない」と笑いを誘った。
(『ABEMAヒルズ』より)
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