長らく日本のサッカーは、「個では勝てない」と言われてきた。「個では勝てないから組織で」と言われ、「常に数的優位をつくって相手の個を防ぐ」という考え方である。そんな日本のテーゼ(哲学)を変えてくれる男が登場した。それが三笘薫だ。「日本にミトマあり!」。あと数年もすれば最も有名な日本人プレーヤーになる可能性を秘めている三笘とはどんなプレーヤーなのか?
【映像】三笘薫は止められない プレミアリーグを席巻する異次元スピード

1997年生まれ、現在25歳。最も脂が乗り切る年齢である。幼少時から地元川崎でフロンターレに加入。U12からU18までフロンターレでプレーしながらも、大学進学という異色のコースを辿る。筑波大学ではユニバーシアード日本代表に選ばれ、2020年に満を持してフロンターレに入団。新人でいきなり2桁得点をあげ、J1のベストイレブンにも選ばれた。まさに「彗星あらわる!」といった感じだ。