【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループC】メキシコ-ポーランド(日本時間11月23日/スタジアム 974)
2014年のワールドカップで、優勝候補ブラジル代表の前に立ちはだかったのが、メキシコ代表GKオチョアである。現在37歳と大ベテランとなった今も自国のゴールを守る守護神は、世界最高と言われるストライカー、レバンドフスキのPKをシャットアウトしたのだ。
メキシコは58分に痛恨のPKを献上。ポーランドのキッカーは世界最高のFWレバンドフスキと、メキシコからすると絶望的な状況に陥っていた。
しかし、メキシコには守護神オチョアがいた。PK成功率が高いレバンドフスキを相手にしても、オチョアは神がかったセービングを披露し、このペナルティーキックをセーブ。先制されると一気に難しい試合になりそうだった展開の中、母国の最大のピンチを救った。
オチョアの神がかったPKストップを見たABEMAの視聴者は「W杯のオチョアはマジで神」と大舞台で強さを発揮する実力を賞賛。中には「オチョア逆に飛ぶフェイント入れてるわうまい」「重心一瞬右に向けたからしっかり騙されたな」とレバンドフスキがPKを蹴る直前にフェイントを入れた駆け引きに注目する声もあった。
ABEMAで解説を務めた元日本代表FW宇佐美貴史氏も、オチョアの駆け引きに注目。ポジショニングを見て「わざと少し左に立ったのかもしれない」と狙いを分析した。さらに「少し平常心がなくなるような駆け引きがオチョア側からあった。ああいうのは嫌ですね」とFWの視点で、この試合のハイライトとなった場面を解説した。
結果的にこの一戦はスコアレスドローと、両チームが勝ち点1を分け合う結果となった。ワールドカップのようなグループ総当たりの大会において、自分たちが勝ち点を伸ばす以上に、相手の勝ち点を削ることが突破に向けては重要となる。まさにこの試合のオチョアのセーブは相手から勝ち点を削る最高のプレーとなった。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)