【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループD】フランス4-1オーストラリア(日本時間11月23日/アルジャノブ スタジアム)
23歳のワールドカップ得点王候補がその力を見せつけた。フランス代表キリアン・エムバペは前半に決定機を外すなどもどかしいシーンが続いていたが、後半に入って味方のクロスに頭で合わせ初ゴール。ファンも「バケモン」「対策不可能」と大興奮だった。
フランス代表は前半早々にオーストラリアを相手に得点を許したが、その後すぐさま2点を返し逆転に成功。後半は試合を決定づける3点目が求められていた。
攻撃を続けるフランスは68分、波状攻撃から得点機会を作り出した。DFテオ・エルナンデスからのスルーパスをボックス内深い位置で受けたエムバペは、すぐさま体の向きを変えシュートを試みる。惜しくもボールは枠内を外れるが、こぼれ球を逆サイドのウスマン・デンベレが回収し、軽いタッチから再度ボックス内へクロス。ボールの先には体勢を整えたエムバペが待ち構え、そのままヘッド。ボールはポストに当たりながらネットへと吸い込まれた。
エンバペの大会初ゴールに対し、ABEMAの解説・中田浩二氏も「見事でしたね。何本か外したところもありましたが、ゴールへのこだわりがあった中で、まずは自分で背後を取りました。ディフェンスの間をうまく取って、あとは合わせるだけ。ポジション取りが見事。デンベレも誰もが下げるだろうと思っていたところで下げずにクロスを上げたところに価値があります。この1点は大きい。緊張もあったと思います。あの仲間の喜び方を見ても、チームの中心選手なんだと思いますね」と、称賛を惜しまないコメントを残した。
同様に実況・斎藤康貴氏も「今大会の主役はこの男か、大会初ゴールを決めました!」とエムバペの評判通りのパフォーマンスに注目している様子だ。
視聴者も「なんにも崩してないのにこのゴールが生まれる」「マジで強い」「キーパー反応できてないやん」「バケモンやなあ…対策不可能やん」「まだ23歳かぁ」など、若きスター選手の身体能力の高さに驚きを隠せなかったようだ。
「前回大会王者は苦戦をする」というジンクスを跳ね返し、フランスは初戦から4得点と前線の快調ぶりを発揮した。ベンゼマやカンテ、ポグバら主力選手の相次ぐ負傷離脱は残念だが、彼らが不在でもこれだけ相手を圧倒できるのが選手層の厚さを物語っている。
(ABEMA/FIFAワールドカップ カタール 2022)