<大相撲十一月場所>◇十三日目◇25日◇福岡・福岡国際センター
カド番の大関・正代(時津風)が小結・玉鷲(片男波)に押し出しで敗れ、今場所負け越しとなる8敗目を喫した。正代の大関陥落が決まると館内からは悲鳴とどよめきが上がり、視聴者からも「うそでしょ?」「負けちゃった…」と驚きの声が続出。この結果を受け、来年の初場所は125年ぶりとなる1横綱1大関となることがほぼ確定。横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)は両膝手術もあり2場所連続14回目の休場をしており、荒れる初場所も予想される。
九月場所で4勝11敗と大きく負け越し、カド番で迎えた十一月場所。黒星スタートを喫した正代は、十二日目までの取組を終えて7敗。負け越しまで後がない崖っぷちの状況に追い込まれていた。
そうした中、十三日目の取組では、今場所負け越しが決定している玉鷲との対戦。正代は立ち合い胸でぶつかると、玉鷲の強烈なのど輪で上体を起こされ、防戦一方に。土俵際で一度はこらえ、回り込もうとした正代だが、最後は力が抜けたように押し出されて黒星を喫した。正代が敗れて大関陥落が決定すると、館内からは大きな悲鳴とどよめきが沸き起こった。勝った玉鷲は4勝目を挙げた。
大関陥落が決定し、茫然自失としながら天を仰ぎ見た正代。その姿が中継画面に映ると、ABEMAで実況を務めた高橋大輔アナウンサーは「勝負が決まった瞬間の正代の表情がなんとも言えない、切ない表情をしていました」とポツリ。同じく解説を務めた元小結・旭道山も「悔しいですね。本人は今、上を見上げて『ああ…』という顔をしていましたね」と応じた。
取組内容については、旭道山は「本当に一生懸命に残りました。立ち合いも普通は一発で持っていかれてもおかしくないんですけど、しっかり受け止める。左から絞って残っていますので」と正代を評価しつつ、「でもやっぱり、玉鷲さんの圧力。これはすごいですね」と玉鷲の力量を称賛した。
正代の大関陥落を受けて、視聴者からも「あーだめだー」「おいおい…」「うそでしょ?」「負けちゃった…」「つらい」「泣きそう」と悲痛な声が相次いで寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)





