日本代表が決勝トーナメント進出を決め、国民が熱狂している「FIFAワールドカップ カタール 2022」。初戦のドイツ戦で“解説者デビュー”を果たし、その内容が毎試合話題になっている本田圭佑氏が、スペイン戦でも数々の名言を生み出した。
2日午前4時(日本時間)のキックオフ前から、SNSでは「本田圭佑解説見たすぎて気合いで起床」「今日も解説楽しみにしてます」と声があがっていたが、中継が始まるとさっそく“本田節”が炸裂する。
本田:ウザいのが、スペインが先制点とったらリラックスし始めますよね。
前半7分、相手ゴール前での前田大然のインターセプトを起点に、伊東純也がシュートを放ったチャンスの場面では、「決まらなくてよかったです」と独特の見解を示す。
実況:決まらなくてよかった?
本田:早すぎます。
実況:先制するのが早すぎるってことですか?
本田:開き直ってスペインがガンガン来そうなんで。むっちゃ勝手なこと言ってますよ。
しかし、前半10分、スペインに先制点を奪われると、
本田:これはキツイ。でも、(吉田)麻也がまだ全然落ちていない感じなので、切り替えていきましょう。もうそれしかないです。1失点オッケーという前提で。
冷静に話していた本田氏だが、試合が進んでいくと日本国民の心を代弁するような言葉が多くなっていく。
実況:オフサイドディレイです。
本田:遅いねん、オフサイド。俺がラインズマンやろうか?
前半30分には、ピッチの状況が変化したことを見逃さなかった。
本田:ちょっと時間とスペースができ始めた。おもろいなサッカー、こう考えると。
0対1で前半が終了したハーフタイム中には、本田流の“喝”が入る。
本田:失点したのは残念ですけど、想定内と言えるんじゃないかなと思います。スペインはもちろん想定内ですから、(両方)想定内どおり。だから、想像を僕らが超えていかないと当然ながら逆転できないですね。
この喝が選手に届いたのか、後半に入った直後、伊東が高い位置で相手に競り勝ってボールを落とすと、堂安律がペナルティーエリア外から強烈なミドルシュートを左足で叩き込み、試合を振り出しに戻す。
本田:ワンチャンやで! ワンチャンでいくんやって。あるぞ!
その3分後、ゴールラインを割ったかというクロスを三笘薫が切り返すと、中に詰めていた田中碧が体で押し込むような貴重な追加点。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で得点が認められ、涙を流すサポーターが映し出されると、
本田:まだ泣くの早いって。
ピッチリポーターの槙野智章が冗談を交えると、厳しいツッコミを入れる場面も。
槇野:フェラン・トーレスはルイス・エンリケ監督の娘と付き合っているんですよ。そういう意味では、フェラン・トーレスは「絶対にゴール決めたい」「いいプレーしたい」と思ってるんじゃないですか?
本田:日本勝ってる時に冗談やめてもらってええか。
そして、後半のアディショナルタイムに入ると感情が表に出てくる。
本田:なぁな(7)ふん!? 前も同じこと言った気がするわ(笑)。
実況:ドイツ戦も7分でした。
本田:根性や、こっからは!
スペインの猛攻を防ぎ、試合終了のホイッスルが鳴ると、
本田:ワールドカップ盛り上がるで、まだこの先!
“冷静と情熱の間”で名解説を行う本田氏。決勝トーナメントのクロアチア戦(12月6日午前0時キックオフ)ではどんな本田節が聞けるのか。
2日の『ABEMAヒルズ』では、2002年のワールドカップ日韓大会で日本代表のトルシエ監督の通訳を務めたスポーツキャスター、フローラン・ダバディ氏がこの解説に言及。「本田さんとは取材でもプライベートでもご一緒させてもらっているが、素晴らしいのは、ピッチや仕事のオンオフ、常に緊張感がある。すごくお茶目なコメントをしているが、中には集中力というか、エネルギーを持っている。コメントの裏に集中している本田さんが見て取れる」と語った。(『ABEMAヒルズ』より)
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