【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント1回戦】モロッコ0(PK3-0)0スペイン(日本時間12月7日/エデュケーションシティ スタジアム)
スペインの敗退が日本の敗退と重ねて見えた。モロッコを相手にPK戦勝負となり、1人目、2人目が外し、迎えた3人目に主将セルヒオ・ブスケツが登場。見守った日本のファンは、吉田麻也のPK失敗、そして敗退と重ね、その嫌な予感が的中してしまった。
モロッコ対スペインの一戦は120分間戦い、1ゴールも生まれなかった。ベスト8の行方は、今大会2試合目となるPK戦に委ねられたが、先行のモロッコは2人が成功、スペインは2人が失敗という、日本のファンにとっては、今大会最初のPK戦決着となったクロアチア戦の流れがフラッシュバックするような展開だった。モロッコの3人目は、GKウナイ・シモンがシャットアウトし、一度は雰囲気を盛り返したようにも思えたのだが……。
スペインの3人目として登場したのは、セルヒオ・ブスケツ。このPKを決めなければ絶体絶命の状況に追い込まれてしまう中で、キャプテンがキッカーを担当する──これにはABEMAの視聴者も「吉田、昨日の雪辱はらせ」「今日は決めてくれぇぇぇ」と、日本が叶わなかった思い、悔しさを、ブスケツに託すようなコメントであふれ返った。
しかし、左に蹴ったシュートは、モロッコの守護神ヤシン・ボノに完璧に読まれ、止められてしまう。まるでデジャブのようだが、ファンの予感は的中。「完全再現…」「完全一致w」「吉田じゃん…」「日本とスペイン同じパターンじゃんか」「タイムリープしてきた」「なんてこった」と、コメント欄にも再びの悪夢を味わったような雰囲気が流れていた。
スペイン代表は2018年のロシア大会も決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗退。ルイス・エンリケ監督は試合前の会見で、選手には1年前から各所属クラブで「最低1000本、PKを練習するように」と指示してきたようだが、ファンも「1000本練習してもダメなんか…」「PKは練習よりメンタルか」と、その練習の成果は実を結ばなかった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)