広瀬章人八段、本戦出場決定 小山怜央アマは大健闘もアマ初の本戦出場ならず/将棋・朝日杯
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 将棋の朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝が12月9日に行われ、広瀬章人八段(35)が小山怜央アマに115手で勝利、本戦出場を決めた。小山アマは勝てばアマチュアとしては初の本戦出場という快挙だったが敗戦。それでも善戦を称える声が多く寄せられた。

【中継】朝日杯 二次予選 広瀬八段-小山アマ

 午前中の対局で小山アマが順位戦B級1組所属の千田翔太七段(28)を破る金星を挙げ、タイトル経験者の広瀬八段も下せば、アマチュア初の本戦出場と一気に注目度が高まった本局は、横歩取り模様の出だしに。後手の小山アマが地下鉄飛車で飛車を2筋に展開した後、3筋、4筋を中心に戦いが始まった。小山アマの積極的な踏み込みに、広瀬八段の玉や飛車が窮屈な形に追い込まれ、70手付近ではABEMAの「SHOGI AI」の折れ線グラフも、小山アマの有利を示すように傾いていた。

 タイトル2期の経験を持つ広瀬八段が地力を発揮したのは、両者持ち時間をほぼ使い果たしたあたりから。がっちり囲った自玉の堅さを活かして、小山アマの攻めのペースを落とすと一気に反撃。蓄えていた金駒を有効に使って攻めのスピードで勝ると、形勢も大きく広瀬八段に傾き、その後は逆転を許さず即詰みに討ち取った。

◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。藤井聡太竜王が3回優勝したことでも知られている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】朝日杯 二次予選 広瀬八段-小山アマ
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広瀬章人八段、本戦出場決定 小山怜央アマは大健闘もアマ初の本戦出場ならず/将棋・朝日杯