明治安田生命による結婚のきっかけランキングで、職場や学校などを抑えて初めて1位となった「マッチングアプリ」。
街で聞いてみると、「保育士という職業で、出会いがない。男性がいないのと、(コロナで)出掛けもしないので、最終的にアプリ」(23歳女性・社会人)、「手軽にできる。アプリ上でしか繋がっていないから、嫌になったら返さなければいいし、いいなと思ったらこっちからも積極的になればいい」(21歳女性・社会人)、「毎日5時間くらい触っている」(22歳男性・フリーター)、中には「6年で1500人以上と会っている」(25歳男性・フリーター)との声も。
一方で、「3年間やって出会えた数は0人だった」と明かすのは、社会人のPさん(26)。有料登録してメッセージのやり取りまではいくものの、デートまではたどり着けなかった。「今はぶっちゃけ“誰でもいいや“状態で探している。それこそプロフィールに『食事タダでもいいので一緒に行きませんか?』みたいなことを書いたりも。たぶん出会えないということで諦めがついてしまった」。
出会いの場1位の裏で、1人も会えなかった人が20代30代で2割以上、40代では3割オーバーという衝撃のデータがある。
さらに、出会えたとしてもその先にハードルが。11人と会ってきたけんさん(27)は、「(付き合えたのは)今のところ0人。マッチング自体はできても、なかなか実際の出会いに繋がらないみたいことは多いと思っている」と話す。
相手からは“いいね”を押してもらえないことから、マッチング専門のコンサルタントに外見の改善を依頼。SNSでプロフィール文を公開して赤ペン先生を募るなど、バラ色の未来を夢見て日々邁進中だ。
しかし、なぜこんなにも差が生まれてしまうのか。アプリで100人以上と出会ったと豪語する、マッチングアプリジャーナリストでものまね芸人の小出真保氏は「女子は待ってても“いいね”が来る。モテて選べてしまうので、勘違いしてしまう」と話す。
結局、“出会える・出会えない”どっちなのか。『ABEMA Prime』はマッチングアプリのリアルに切り込むとともに、MCのEXITりんたろー。らが恋愛指南をした。
けんさんはこれまでに約1000人とマッチング、11人と会ってきたが、2回目を誘うと断られる、もしくはやり取りができなくなることが多いという。「コロナ禍でテレワークが進み、出会いの場が少なくなっている中で、マッチングアプリは出会いの手段としてかなり優秀だと思う。一方で弱肉強食のような感じで、全然出会いがない方もいるというのはそのとおりだなとも思う」。
【けんさんのマッチングアプリプロフィール抜粋】
仕事:金融系のベンチャーIT企業で、今は完全にテレワークです。学生の頃に通販関連で起業した会社ものんびりやってます。
趣味:旅行、散歩、YouTube、M-1。海外は旅行や留学で5カ国ほど。大学生の頃にママチャリで北海道を横断しました。
性格:新しいことにチャレンジしてる時が一番ワクワクします。2人で旅行やいろんなことをやりましょう!
その他:価値観が多少異なっていても、お互いに伝え合って歩み寄れるタイプです。
ここでりんたろー。は「俺は“モテる”を本気で考えてきた」とした上で、けんさんのプロフィールを添削した。
「やはり分母が大きいほうをとらなきゃいけない。自分の気持ちなんてどうでもよくて、選ばれるほう、なるべく多くの人を自分に引き込むプロフィールにしたほうがいい。旅行と散歩を嫌いだと思う人はあんまりいないけど、『旅行や留学で5カ国ほど』はちょっと鼻につく。『大学生の頃にママチャリで北海道』は、もしかしたら変な人だと思われるかもしれないので、この2行はいらない。あと、『2人で旅行やいろんなことをやりましょう!』は、まだ見ぬ相手に対して密な関係事を提案してしまっている。旅行が好きなことは伝えていいが、『2人で』はまだ言わないほうがいいかもしれない」
一方、小出氏は文章の量を踏まえ指摘する。
「小論文かというくらいプロフィールが長い人がいて、圧が強すぎるくらいならこのくらいの量でいいと思う。ただ、仕事のところで、もうちょっと楽しんでいるとか、どうしてこの仕事をしたいと思ったのかなど、一緒にいたら未来が見える、明るい家庭が築けそうだなという内容に変えていただきたい」
さらに、「モテる人は自身に満ち溢れている」と付け加えるりんたろー。に対し、相方の兼近大樹は「みんな『チャラ男は嫌だ』って言うのに、けんさんみたいな方が相手にされていない状況は許せない。みんな嘘つきだって思ってしまう。いっぱい会っている人が選ばれるのは変だ」と疑問を呈していた。
けんさんはアドバイスを受けて、「確かにそういった意見もあるな、面白いなと思った」と前向きに語っていた。(『ABEMA Prime』より)
■Pick Up
・「ABEMA NEWSチャンネル」がアジアで評価された理由
・ネットニュース界で話題「ABEMA NEWSチャンネル」番組制作の裏側