12月31日にさいたまスーパーアリーナで行われる『湘南美容クリニックpresents RIZIN.40』の追加カード発表記者会見が都内で行われ、榊原信行CEOが朝倉海の参戦見送りを正式に発表した。
「RIZINらしく、大晦日らしく何かインパクトのあるカードを追加でラインナップに…と11月に頑張って動いたが苦戦した。朝倉海選手、ケガ明けということで、大晦日に間に合わせるべくケガの回復を待ったが、前回の7月もそうだが、ここで無理をさせることはないと本人とも話をして、来年復帰戦。大晦日は海選手は断念するということで。海選手を一つトリにできたらとは思いながら編成その他もアイデアを練って進めてきた中で、どこかでインパクトを持たせられればという中で、ようやく自信を持って追加カードが発表できる状況に至った」
そのように話した榊原CEOが発表した追加カードは
【-62kg】YUSHI（HI ROLLERS ENTERTAINMENT） vs 中澤達也（RIZIN MMA SPECIAL RULES）
【-66kg】中原由貴（マッハ道場） vs 鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺）
上記2カードに加え、ジョニー・ケースと対戦予定だったルイス・グスタボが上腕二頭筋長頭腱断裂による欠場となったことを受け、代替選手として大尊伸光（総合格闘技津田沼道場）の緊急参戦を発表した。
ここまで3カードを発表した榊原CEOだったが「2022年の顔としてこの男が必要」と述べ、平本蓮（剛毅會）の参戦も明かすと、決定の経緯について「前回、ドミネーター選手との試合もケガを押しての試合だった。大晦日は苦しいかなと思っていたが、ポップアップストアの相談をするときに、何気なく振ってみたらいい反応。そこから怒涛の口説きで参戦です」と説明。ただし、平本の足のケガは完全ではなく「ボクシングに準じた打撃によるスペシャルマッチにしたい」と述べ、ルールなどは最終調整となる旨を加えた。
一方、平本は「ケガとか断ったりだとかで、なかなか試合が決まらないというのは聞いていた。ここは自分が盛り上げられたらというのは、心残りとしてあった。僕の大晦日はデビュー戦の嫌な思い出で止まっている。大晦日、ここで一発。借りを返すわけでも、本チャンのMMAでもないけど、盛り上げようと思い出場を決意したんですが…」とここまで話したところで言葉を選ぶと、榊原CEOの口から発表されなかった対戦相手について「誰でもいいんですけど、募集します。本当に誰でもいいし、素人では意味が無いので、プロの選手でやりたい人を募集します。いまK-1抜けると噂されている安保（瑠輝也）もRIZIN出たいんだったら、全然応募してきてもいい。むしろ、MMAでやらないだけ、俺のやさしさ。そこら辺のハンデは与えやろうかと」と息巻いた。
さらに平本は「朝倉未来、どうしたんですか？会場に来てないから、大晦日に試合でないなんてことないよな？って。そこが気になりますね」と話を締めくくると、苦笑いを浮かべた榊原CEOがマイクを握り「あ、あの…未来は出ないと思います。平本選手の選手の補足をすると、ボクシングに準じた形の打撃にアジャストするかもしれない。2022年を振り返ると今年1年、RIZINの舞台はこの男によって彩られた。2022年の主役が大晦日に参戦します。10日前ですけど『食ってやろう』という気概のある選手。募集します。有名になりたい、目立ちたい、金を儲けたい。色々な野望を持って精進している選手たち、RIZINの方にご連絡いただけたら。対戦相手は当日発表で。それまでは『X（エックス）』とさせていただきます」と話した。
