何かと置き場所に困る、子どもの絵や工作といった思い出の品々。それらをいつでもどこでも呼び出せる、そんな画期的なアプリに注目が集まっている。
「子どもの作品、思い出を残す、アプリケーションを開発しています」
こう話すのは、SHOWCASE株式会社の貝塚高士代表。貝塚さんが開発したのは、子どもの絵や工作といった思い出の作品をショーケースの様にスマホに保存出来るアプリ「SHOWCASE(ショーケース)」だ。
保存の仕方は至って簡単。まずは保存したい作品を360度撮影し、その後、アプリを立ち上げ、撮影した動画を読み込む。そして、読み込むこと数分後、撮影した作品がアプリに保存され、自由に見られるように。立体・平面を問わず、自由に何個でも保存可能だという。
自身も2児の父親である貝塚さん。子どもの成長の記録である作品を残しておきたいけど、置く場所がない――。そんな悩みが、このアプリ開発のきっかけとなった。
「いつの間にか、娘の作品が段ボール6箱になってしまった。段ボールに入れてしまうと、ぐしゃぐしゃになってしまう。せっかくきれいに作ったものが原形をとどめていないことも多々あり、下の子も育ってきたら、家の中にどれだけ作品がたまっていくんだろうって」
そこから、2020年に会社を立ち上げ、SHOWCASEの開発に着手。2022年4月にアプリが正式リリースされ、現在は約500人がアプリを利用しているという。貝塚さん自身も、約120個の作品を保存しているそう。
「子どもの思いを大事にしたいというのは、親としての気持ちがある。もう一方で、子どもの作品を残す意味として、子どもの作品って小さい子どもはしゃべることも難しいし、文字で伝えるということも非常に難しい。表現方法として“作る”、“描く”ところが主になってくる。それを追うことで子どもの内面的成長を記録する」
また、最近では子どもと親がコミュニケーションをできるようにと保存した作品をカード化したものを開発している。それはQRコードを読み込む事で、瞬時に作品にアクセスする事ができ、壁に貼ったり、ファイリングしたりと使い道はさまざまだ。さらに、ビューボタンを押すことで、現実世界に描いた絵が飛び出て来る機能も。
子どもの成長と作品は、まさに一期一会の宝物。ネット上であれば、作ったその時の空気感や思い出まで色褪せることなく保存ができそうだ。
「子どもがワクワクできる環境を作っていくと何が起きるかって、想像力で満ちあふれている世界だと思う。子どもの成長の記録を追う、かつ共通のコミュニケーションを交わすことで、子どものメタ認知力が上がって、自己肯定感が上がる。そうするとそれが新しい想像力につながっていく。最終的に子どもの想像力につながるような形にしていきたい」
(『ABEMAヒルズ』より)
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