前に出てきた相手の動きに、ドンピシャで合わせたカウンターの右ショートが炸裂。デビュー当初、恋愛番組「恋する週末ホームステイ」の出演で話題を呼んだ期待の有井渚海が、前のめりに倒れ込む衝撃の失神KO負け。視聴者から「珍しい倒れ方」「軽量級にない殺傷能力」など驚きと心配の声が相次いだ。
12月25日に両国国技館で開催された「RISE WORLD SERIES/SHOOTBOXING-KINGS 2022」で有井渚海(ARROWS GYM)と山田虎矢太(シーザージム)が対戦。試合は2ラウンド、山田が強烈な右カウンターを一閃して期待のホープ対決を制した。
RISE対シュートボクシングの対抗戦初戦は、両団体のプロスペクト同士の対戦。恋愛番組に出演しイケメン格闘家として脚光を浴びた21歳の有井。対する19歳の山田は、兄の虎太朗とともに小学生からシーザージムで鍛えられたシュートの申し子。戦績は8戦無敗、5KOと圧倒的なスコアを誇る。
1ラウンド、左のローを駆使しながら、右を合わせる山田。右カーフとジャブを散りばめる絶妙な距離間に序盤は手が出せなかった有井だが、次第に強引に飛び込んで右ストレート、左フック、ボディと攻め立てる。山田も負けじと右フックを当て有井をグラつかせるなど、一進一退の攻防だ。
2ラウンド、有井は開始からアグレッシブに前に出る。有井の強い圧にロープを背にするシーンが多くなった山田だが、ラウンド中盤、プレッシャーを強めて左ジャブ、右フックなど盛り返していく。
目まぐるしい攻守の入れ替わりの中、衝撃の結末は突然訪れる。有井が前に出て左、さらにフルスウィングの右フックを振り回すと、山田がカウンターで右のショートストレートを一閃。絶妙なタイミングでテンプル付近を捉えられた有井はバタリと前に崩れ落ちた。狙い澄まし、意識を刈り取った一撃にABEMAの視聴者も反応。「見本のようなカウンターだ」「珍しい倒れ方」「軽量級にない殺傷能力」「狙っていたのなら凄い」といった驚きの声が相次いだ。
見応えある攻防にシュート代表としてゲスト解説を務めた西岡蓮太が「山田選手の右ストレートがいいなと言おうとしたらKOでした」と漏らすと、RISE側のゲスト解説・直樹も「俺も言おう思っていました(笑)」と揃って驚いた様子を見せた。なお担架も投入されるなど心配された有井は立ち上がり、セコンドに抱えられるようにリングを下りた。