先手番は藤井聡太王将に 初防衛へ好発進遂げるか レジェンド羽生善治九段との“世紀の一戦”始まる/将棋・王将戦七番勝負第1局
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 将棋藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)に羽生善治九段(52)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負」が1月8日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で開幕した。将棋ファンが待ちわびた世紀のタイトル戦がいよいよ開戦。若き天才・藤井王将とレジェンド羽生九段による大勝負、開幕局を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手は藤井王将に決まった。

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 藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第35期竜王(1組以上:2期)、順位戦A級(A級:1期)。前期の王将戦七番勝負で渡辺明名人に挑戦、4戦全勝で奪取に成功し最年少五冠王となった。2022年は保持する竜王、王位、叡王、棋聖の4冠で防衛に成功。出場したすべてのタイトル戦で奪取、防衛に成功しており獲得数は11期となった。棋戦優勝は7回。年度成績は35勝7敗、勝率は0.8333、さらに2月に開幕する棋王戦コナミグループ杯への挑戦も決めており、その勢いは止まる所を知らない。

 羽生九段は、1985年12月に四段昇段。竜王戦1組(1組以上:34期)、順位戦B級1組(A級以上:29期)。1996年2月に行われた第45期王将戦七番勝負第4局で谷川浩司王将(当時)を破り、史上初の全七冠を独占。さらに第56期では規定の通算10期到達で、大山康晴永世王将に次ぐ史上2人目の永世称号も獲得している。以降、通算タイトル獲得数は前人未踏の99期を数え、永世称号の規定がある7タイトルすべてで資格を得る永世七冠を達成している。棋戦優勝においても歴代最多の45回。羽生九段のタイトル戦登場は、2020年度の第33期竜王戦七番勝負以来2期ぶり。王将戦七番勝負への登場は7期ぶり19回目で、14期ぶり13期目の奪取を目指す。年度成績は25勝13敗で、勝率は0.6578。

 タイトル戦で初激突となる両者は、過去に8局の公式戦対戦経験がある。藤井王将の7勝に、羽生九段の1勝と差が開いているものの、2日制の長時間対局ではどのような戦いが繰り広げられるか。一瞬たりとも目の離せない濃密な時間となることは間違いない。

 持ち時間は各8時間の2日制で、振り駒の結果、先手は藤井王将に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。ABEMA PPVでは、この対局を終了まで生放送する。
(写真提供・日本将棋連盟)

【中継】第72期ALSOK杯王将戦七番勝負 第一局1日目 藤井聡太王将 対 羽生善治九段
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