将棋の朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントが1月14日に行われ、豊島将之九段(32)が前回覇者の菅井竜也八段(30)に161手で勝利し、ベスト4進出を決めた。
豊島九段が前回優勝者の菅井八段との大熱戦を制し、第8回大会以来3度目のベスト4入りを決めた。本局は、豊島九段の先手番で角交換型振り飛車の出だしに。先手は角を軸に攻勢に出てペースを握った。互いに自陣を引き締め、難解な中盤戦では千日手模様となったが、豊島九段が銀成で踏み込み打開を決断した。
終盤戦はねじり合いの大熱戦に。端攻めから菅井八段が押し戻して主導権を奪ったかと思われたが、豊島九段は狭撃で後手玉を追いこんでいく。劣勢の菅井八段も渾身の粘りで勝負手をひねり出したが、再逆転には及ばず。冷静な指し回しを見せた豊島九段が、待望の勝利を手にした。
この結果、豊島九段はベスト4進出一番乗りが決定。8期ぶりの準決勝出場から、初優勝を目指す。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)