激しい打ち合いによるダメージからフラフラの選手がリングの外に転落する珍しいアクシデントが発生。「キックボクシングで場外に落ちるの初めて見た」と視聴者が騒然となった真っ向勝負は、敗者が3度目のダウンを喫した直後にセコンドからタオルが投入される劇的なKO決着となった。
1月21日に後楽園ホールで開催された「Krush.145」で、三宅祐弥(Hacker GYM)と下村泰平(K-1ジム総本部チームペガサス)が対戦。足を止めて殴り合う白熱の打撃戦は三宅が下村から3度のダウンを奪いタオル投入のKO決着に。試合途中には、下村がリングの外に転落するというアクシデントも発生し、場内が騒然とする一幕もあった。
試合はセコンド陣を巻き込む三宅のダンスパフォーマンスでのド派手な入場で幕を開けた。1ラウンド序盤、激しい打ち合いを制した三宅は左右のフック、飛び膝から右フックと畳み掛け早々に下村からダウンを奪う。
一方の下村も打ち合いでリズムを掴む。連打で三宅をグラつかせる場面もあったが、三宅の反撃をもらいラウンド終了間際にフラフラと腰から崩れ落ちる場面も。そして、驚きのアクシデントが発生した。
足を止めての打ち合いの場面で、バランスを崩した下村が、クリンチを避けられた勢いでリング下に真っ逆さまに落下してしまう。この珍しい場面にABEMA視聴者から「足が効いている」「キックボクシングで場外に落ちるの初めて見た」など、驚きの声が殺到した。
2ラウンド、ABEMA解説・石川直生が「下村選手は打たれ強い。打たれ弱い選手なら完全にKOされている」とコメント。再びダウンを喫した下村はさらに三宅の左フック、右ストレートを次々に被弾し、ついに腰から崩れ落ちて3度目のダウン。なんとか立ち上がった下村だが、ここで危険と判断したセコンドからタオルが投入され、レフェリーがゴングを要求した。
勝った三宅はマイクを取り「入場で踊って負けたら寒かったし…プレッシャーを感じていて、勝ててホッとしてます」と正直な気持ちを明かしつつ「名前だけでも覚えていってください。インスタのフォロワーが少ないので、フォローしてください」とファンにアピールした。