小さな間口の建物の中へ入ると、細い通路が奥へ奥へと続いている。その長さは64メートル。足元にはトロッコのレール跡が残っているなどレトロ感ある光景はネット上で話題となり、動画は200万回以上再生されている。
動画に映っているのは、何らかの商店。間口の小さな建物の中へ入ってみると、思っていたよりも細長い構造をしていて、左右の棚にはたくさんの陶器が並んでいる。
のれんをくぐると、さらに奥へと続く道が……。作業場のような、雑然とした雰囲気になってきた。奥は薄暗くなっているが、進んでみると驚くことにまだまだ続きが見えてくる。
さらに細長い通路を抜けていくと、少し開けた空間が。ここにもガラス棚に大量の陶器がズラリと並んでいる。ついに突き当たりへ到達した。それは入口からは、まったく想像ができない世界が広がっていた。
動画を投稿したのは、都市探検家のサホさん(@urbex_34)。廃墟や一風変わった建物を撮影している。今回投稿したのは、三重県伊勢市にある「和具屋」。江戸時代から商いを続ける陶器問屋だ。
この和具屋の15代目・大西佐一さんによると、「昔は家の間口の広さで税金を決めていたため、税金対策として細長い空間にしたのでは」とのこと。
足元を見ると、かつて荷物を運んだトロッコのレールが続いている。蔵を含む建物の長さは、約64メートル。これでも解体によって短くなっており、昔は100メートルほどあったという。
戦時中の資料なども残されているというこの和具屋。入館料200円を払えば内部の見学が可能。内部を見学した投稿者のサホさんは「時間を忘れて見入ってしまう」とコメントしている。
この投稿動画は260万回以上再生され、ネットからは「なんだろうこのワクワク感」「歩いて別の時空にシフトしている感覚」「千と千尋の神隠しを思い出した」といった反響が寄せられていた。(ABEMA『週刊BUZZ動画』)
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