2023年は三笘薫にとって最高のスタートとなった。イングランドやベルギー、スコットランドの代表選手たちを次々に葬り去り、4試合で3ゴールを挙げる活躍。「MITOMAGIC(ミトマジック)」なる言葉が英国内で生まれるなど、今や世界中が注目するトップ選手となった。そんな三笘が輝きを放った1月の好プレーを振り返っていこう。
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元日からプレミアリーグで日本人対決が実現!アーセナル戦(1月1日)
日本時間1日に行われたイングリッシュ・プレミアリーグ第18節でブライトンは首位のアーセナルと対戦。元日からブライトン・三笘薫vsアーセナル・冨安健洋の日本人対決が注目を集めた。
左サイドハーフで先発出場した三笘は、抜群のスピードとドリブルテクニックで対峙するイングランド代表MFブカヨ・サカ、イングランド代表DFベン・ホワイトを圧倒。幾度となくチャンスを作り出すと、60分には途中出場の冨安からボールを奪い攻撃のスイッチを入れる。そのままパスワークで切り崩していくと、最後はボックス内でボールを受け直した三笘が冷静に流し込んだ。
試合こそ2-4でアーセナルに敗れたが、1ゴールの活躍を見せた三笘に対して地元メディア『Sussex Express』はチーム内最高評価となる「8」を付けるなど高く評価している。
ロッベンのようなイナズマカットイン!エヴァートン戦(1月4日)
イングリッシュ・プレミアリーグ第19節ではエヴァートンと対戦し、三笘は3試合連続先発出場を果たした。すると14分に早速見せ場がやってくる。エクアドル代表MFモイセス・カイセドのパスを左サイドで受けると、ファーストタッチでエヴァートンのスコットランド代表DFネイサン・パターソンを置き去りに。カバーに入ったイングランド代表DFコナー・コーディーも交わして、右足で冷静にシュートを流し込んだ。
この一撃はSNS上で大きな話題となった。左右の違いはあれど、かつてオランダ代表として活躍したアリエン・ロッベン氏を彷彿とさせるゴールとして盛り上がりを見せたのだ。
さらに三笘の2試合連続ゴールに地元メディアも反応。『Sussex World』はチーム単独トップの「9」を付け「なんて選手なんだ! またしても最高のパフォーマンス」と称賛。さらにファンが選ぶマン・オブ・ザ・マッチにも選出されるなど、アーセナル戦を超える衝撃を与えた。
「三笘被害者の会」にイングランド代表DFの名前が刻まれる!リヴァプール戦(1月15日)
日本人史上初のプレミアリーグ3戦連発に期待がかかるイングリッシュ・プレミアリーグ第20節のリヴァプール戦でも、三笘は左サイドハーフとして先発出場を果たした。
結果としてこの試合でゴールを決めることはできずに記録更新とはならなかったが、対峙するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドをスピードで一蹴。再三にわたって左サイドからチャンスを作っていくと、47分には三笘のラストパスからイングランド人MFソリー・マーチの先制点が生まれるなど3-0の勝利に大きく貢献した。
この活躍を受けて三笘はプレミアリーグが選出する第20節のベストイレブンに名を連ねている。選考委員を務めたレジェンドのアラン・シアラー氏は「全体を通して本当の脅威だった。彼はリバプールを恐怖に陥れ、スペースを見つけて何度も何度も走った」と評価した。
本家も絶賛する“デル・ピエロ・ゾーン”からのビューティフルゴール!レスター戦(1月22日)
イングリッシュ・プレミアリーグ第21節のレスター戦では、あのレジェンドを彷彿させるゴールを決めた。
前半から積極的に仕掛ける三笘は、ゴールレスで迎えた27分に左サイドでボールを受けると、エクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンのインナーラップを利用してカットイン。中央へとボールを運びながら右足を振り抜くと、カーブのかかった美しい弾道のシュートがゴール右隅へと吸い込まれた。
左45度からのシュートと言えば、イタリアのレジェンドであるデル・ピエロ氏が得意とした必殺フィニッシュだ。海外メディア『スカイスポーツ・イタリア』がInstagramで紹介した三笘のゴール映像に反応する形で、デル・ピエロ氏は「三苫さん、おめでとうございます。素晴らしいゴール」とコメントを残した。
本家も絶賛するデル・ピエロ・ゾーンからのゴラッソで三笘は、プレミアリーグ移籍後初となるMOMに選出。2試合連続でベスト11に選ばれるなど、プレミアリーグで光り輝き続けている。絶好調だった1月を経て、2月はどんな結果を残してくれるだろうか。英国を震撼させた新進気鋭のドリブラー・三笘薫の活躍に期待したい。
(ABEMA/プレミアリーグ)
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