師匠の意外な姿に、弟子も驚きを隠しきれなかった。8組の師弟により“最強の師弟”を決める超早指し戦「ABEMA師弟トーナメント2022」で本戦進出を決めたチーム谷川は、さらに絆を深めるべくレジャー施設に集合。ボウリングリングとカラオケでリフレッシュを図った。弟子の都成竜馬七段（33）は、師匠・谷川浩司十七世名人（60）のアクティブな様子につられて笑顔に。ファンからも「ええもん見せてもらいました」「美声がヤバい」と驚きの声が上がっていた。
2大会連続で予選突破を決めたチーム谷川は、師弟そろってホッとした表情。予選2戦で4勝を挙げ、1位通過をけん引した都成七段は「自分じゃないみたいでした」と満面の笑みを浮かべた。次に目指すはもちろん頂点のみ。「弟子の私がもっと頑張れば優勝を目指せる。ひとつでも偉大な師匠を超えていきたい」と向かったのはレジャー施設だった。
まずはボウリングで師弟対決。普段は駒を自在に操る両者も、重いボールの扱いには四苦八苦。なかなかストライクを取れない都成七段だったが、師匠からのアドバイスでなんとかストライクをゲットしていた。谷川十七世名人は安定感あふれる“指し回し”で中盤からは順調にスコアを積み重ねていく。途中ではぎこちないハイタッチを交わす場面もあったが、ゲームを制したのは谷川十七世名人だった。“師匠越え”失敗となった都成七段は、「途中の連続ストライクで欲が出てしまいました」と敗因を振り返った。
都成七段の次なる提案は、「師匠のカラオケをお聞きしたことがないので、この機会にお願いします！」。師弟水入らずでカラオケボックスに向かった。
“先手”は都成七段。愛妻との出会いのきっかけとなったという思い出の曲、back numberの「高嶺の花子さん」を高らかに歌い上げた。“後手”の谷川十七世名人は、やしきたかじんの代表曲「やっぱ好きやねん」をセレクト。優しくも熱い魂のこもった美声に、都成七段は「なんか…沁みました…」と感動の表情を浮かべていた。谷川十七世名人は「私はあかり関西弁を話さないじゃないですか。でも、関西弁の歌好きなんですよ。たかじんさんの『やっぱ好きやねん』とか『あんた』は昔からよく歌っていたんですよ」と満足気に語った。
エンジンのかかった谷川十七世名人はさらにもう一曲。選曲は、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」だった。難易度の高いナンバーながら、歌いなれた様子で熱唱。都成七段もマラカスをフリフリ、「今 何時？」の合いの手を入れて大盛り上がりの様子だった。
タイトル通算27期、還暦を迎えたレジェンド・谷川十七世名人の若さが解き放たれた表情に、ファンはただただ驚くばかり。「ええもん見せてもらいました」「美声がヤバい」「歌いなれてますなあ」「お上品なサザン」「生きててよかったレベルだわw」と多くの声が上がっていた。
“師匠を超える”という企画を忘れるほどの大盛り上がりに、都成七段は「今までは『師匠！』ってかしこまり過ぎてしまうところがあったんですけど、また行きたいです！」とただただ楽しんだ様子。リフレッシュしてより一層師弟の絆を深めた2人は、「本気で本戦に臨んで、優勝を目指したいと思います！」と気持ちをひとつに合わせていた。
◆ABEMA師弟トーナメント 日本将棋連盟会長・佐藤康光九段の着想から生まれた大会。8組の師弟が予選でA、Bの2リーグに分かれてトーナメントを実施。2勝すれば勝ち抜け、2敗すれば敗退の変則で、2連勝なら1位通過、2勝1敗が2位通過となり、本戦トーナメントに進出する。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで、チームの対戦は予選、本戦通じて全て3本先取の5本勝負で行われる。第4局までは、どちらか一方の棋士が3局目を指すことはできない。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
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