直近、日本代表FW三笘薫がプレミアリーグの舞台で大暴れしている。彼の圧倒的な突破能力は間違いなく世界でも通用する武器であることは、間違いない。しかし当然のことだが、この高パフォーマンスは三笘だけの力ではない。その活躍の裏には彼を的確にサポートしている左サイドバックの存在があるのを忘れてはならない。エクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンだ。どんな選手なのか紹介しよう。
【映像】相手の守備陣を破壊しまくる!悪夢を見せる「プレミア屈指の左サイドコンビ」三笘とエストゥピニャン
スペインで研鑽を積み、昨夏イングランドに上陸
エストゥピニャンは南米エクアドルの強豪LDUキトのアカデミーで育成され、17歳でプロデビューを果たした。2016年にはワトフォード(イングランド)に引き抜かれたものの、スペインのクラブにレンタル移籍を繰り返すことに。転機は2019年のオサスナ(スペイン)移籍だった。荒削りな部分はあるも高い身体能力とテクニックを武器に左サイドバックのレギュラーとしてリーグ戦36試合に出場してブレイク。2020年には強豪ビジャレアル(スペイン)へ移籍した。しかしそこでは状況判断や突然集中力が切れてしまうといった課題が足を引っ張りレギュラーの座には至らなかった。
そんなエストゥピニャンに声を掛けたのがブライトンだ。チェルシーへステップアップを果たしたスペイン代表DFマルク・ククレジャの後継者として迎え入れられたのだ。すると自身の強みである身体能力やテクニックを存分に生かしたダイナミックな攻め上がりと激しい守備を披露し、チームの躍進に貢献している。プレミア上陸以降は、スペイン時代に課題とされていた状況判断も大幅に改善しており、攻守にレベルの高いサイドバックへと成長を遂げた。
三笘薫との良い関係性でプレミアリーグ屈指の左サイドを構築
そんなエストゥピニャンは三笘との関係性も抜群に良い。左サイドバックのエストゥピニャンは左ウイングの三笘の後方に位置取ることが多く、守備時は三笘の背後のスペースをしっかりと埋めてカウンターを防いでいる。また三笘がドリブルで仕掛ける際には、タイミングの良い攻め上がりで三笘からパスを貰ってクロスを上げたり、オトリとなって相手を引き付け、三笘のドリブル突破をサポートするといったプレーを見せる。三笘がいとも簡単に相手をかわしていく裏には、エストゥピニャンの質の高いサポートがあるのだ。
三笘とエストゥピニャンのコンビは、今やプレミアリーグ屈指の左サイドと言っても過言ではないだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)
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