女子ムエタイ戦でレフェリーが翻弄され、あたふたする衝撃ダウンが発生。さらにその巨体で選手を画面から隠す動き、大事なところで止める“我がままジャッジ”に対しても、視聴者からツッコミの声が多く寄せられた。
2月3日にタイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 3」。バーバラ・アギア(ブラジル)とドックマイパー・フェアテックス(タイ)の対戦は、3-0でドックマイパーが勝利。流血のなか殴り合う激闘は、地元タイ勢が圧倒的な差でブラジル人王者を完封した。
ブラジルでキックとムエタイで実績のあるチャンピオンのアギアと24歳の地元ファイター・ドックマイパーとの一戦。試合は開始とともにドックマイパーがハイキックを振り回し、刺すようなパンチで攻勢をかける。すると1ラウンド後半、アギアが繰り出した左フックに、スピードで勝るドックマイパーが左ストレートを合わせる。
すると、この一撃が左のテンプルを直撃。カウンターの威力も相まって脳を揺らされたアギアは、ロープに顔面を打ちつけ派手に崩れ落ちた。と次の瞬間、派手なダウンに少し離れて戦況を見守っていたレフェリーが慌てて割って入る一幕も見られ、ABEMAの視聴者から「レフェリー大丈夫か?w」などのツッコミが寄せられた。
試合再開後も、相手に翻弄され息絶え絶えのアギアに、ドックマイパーが襲いかかる。嵐のようなラッシュにアギア以上に翻弄されたのは、やはり試合をさばくレフェリー。リング中央での首を締めつける首相撲など、荒々しい攻防におろおろしながら周囲を徘徊。時折、選手二人を隠し画面を専有する巨体にファンからは「レフェリー邪魔すぎ」「だいぶ日和ってる」など、さまざまな反応が聞かれた。
その後もラウンド残り10秒の合図に「ピクっ」と反応したり、一進一退の攻防でど真ん中で謎ブレイクをするなど、チグハグな行動が目立っていた。
一方、軽くバグりぎみなレフェリーをよそに試合は白熱。2ラウンドに入ってもドックマイパーが、パンチ、蹴りに加えて鋭いヒジでアギアの額をカット。さらに相手を削り続けてボコボコに。アギアも首相撲では強さを見せたが、ほぼ一方的に攻撃を受け、顔面は鮮血に染まった。
3ラウンドの激戦が終了すると、両者の間にレフェリーが何故かダイナミックな前蹴りで割って入る謎のエンド。試合は手数で勝ったドックマイパーが3-0で完勝。オープンフィンガーグローブで顔面が紅潮するなど、ONE女子の激しさを象徴するような試合となった。