【プレミアリーグ】ブライトン1-0ボーンマス(日本時間2月5日/アメックス・スタジアム)
元北朝鮮代表で、ABEMAの解説を務めた鄭大世氏が、ブライトンで活躍する三笘薫にある「指摘」をした。
ボーンマス戦の解説をした鄭大世氏は、試合直後に注目プレーを深掘り解説する『Today’s Selection』のコーナーに登場。この日、決勝ゴールを決めた三笘のプレーを大絶賛する一方で、あるポイントが気になったという。
それは35分のシーン。右サイドの高い位置でボールを受けたガーナ代表DFランプティが楔のパスを入れると、ドイツ人FWウンダヴの落としから抜け出したイングランド人MFマーチがゴール前にクロス。ファーサイドに入ってきた三笘にはわずかに合わなかったが、ボックス内で得意のドリブルから相手DFをちぎってクロスを入れるなど、ブライトンがチーム全体でチャンスを作り出した場面だ。
鄭大世氏は、ランプティが入れた縦パスは「ブライトンらしさ」と絶賛。本来であればランプティが縦突破を諦めて体の向きを後ろに向けた時点で、一度ボランチにボールを戻してから逆サイドへ展開する形を狙うことが多い。
しかし現役時代にFWだった鄭大世氏は「この瞬間、相手のDFは(前進を止めたと思って)ふっと気が抜ける。でも実は左足からなら前線へのコースが狙える」とコメント。さらに「(ストライカーは)まさにこのタイミングで欲しい。欲しいと思っているときは、味方が切り返しているとき」と、ストライカーらしい視点でこの状況を説明した。
狙い通りの形から右サイドを突破しているだけに、鄭大世氏は三笘の動き出しの遅さを指摘する。
「おそらく三笘は(ランプティから)縦に入らないと思っていた。だからスタートが遅れている。逆にここでスプリントしていたらもう少し前にいるわけで、シュートを打てていた」
コンマ何秒かの遅れでシュートチャンスを逸した三笘だったが、その後は得意のドリブルからチャンスメイクに切り替えた。三笘のドリブル突破に「このプレーは素晴らしい」と鄭大世氏も絶賛するが「それでこのミスが消えていますが、チャンスと思っていないところでも頑張っていなければいけない」と、三笘のさらなる成長に期待しストライカーの極意を伝えた。
(ABEMA/プレミアリーグ)