「いつ首から下が動かなくなるかわからない」そう語る難病のショーパブ歌手が『Japan’s Got Talent』に出場。その歌声と、彼女の家族愛が会場を感動につづんだ。
2月11日(土)、世界最高峰のオーディション番組『Japan’s Got Talent』#1がABEMAにて独占配信された。全世界で10億人以上が視聴し、世界194の地域で放送される人気オーディション番組「Got Talent」が日本初上陸。優勝賞金1,000万円とラスベガスでのショーを賭け、セミファイナルに進出した38組がパフォーマンスを披露した。審査員は浜田雅功、GACKT、山田孝之、広瀬アリス。 3組目に登場したのは41歳の新田和さん。新田さんはショーパブでシンガーをしていたが、2年前に首の後縦靭帯骨化症という難病を患ったという。新田さんは「いつ首から下が動かなくなるかわからない」「子供たちにママが歌っている姿を見せたい。動けなくなる時、見返した時に『すごいママだ』って思われたいから」と並々ならぬ決意をにじませた。
新田さんが披露したのは和田アキ子の『古い日記』。1フレーズからいきなり審査員たちの心をつかむと、パワフルな歌声を響かせてシャウトし、生き様を子供たちに刻み込んだ。舞台横では子供たちが応援。新田さんが歌い終わると一生懸命に拍手を送った。
新田さんは「2年前に難病になった。このまま進むと首から下が動かなくなると思います」と審査員に打ち明けた。「2年前から諦めて塞ぎ込んでいたら、夫から『このオーディションだけ受けて』と…」とオーディション参加を決めた経緯を告白。舞台には新田さんの子供たちが駆け上がり、家族全員で抱き合って涙を流した。
その光景に浜田は「やめて、泣いちゃう」とたまらず「YES」のジャッジ。広瀬も「一瞬で心が掴まれた」とYESにした。
山田孝之のジャッジは「NO」。山田は「これからもしっかり家族と病気と向き合って、磨きをかけてほしいと思います」と進化を期待した。そして最後はGACKT。GACKTは「孝之も僕も歌いだした時は『うわー』って思ったんですよ」と口を開き、「同じ状態で続くんじゃなくて、『この人って何が出てくるんだろう』ってものを届けてほしかった」「僕も『NO』です」とジャッジした。和田さんは充実感をにじませながら、「続けます、これからも」と進化を誓った。
『Japan’s Got Talent』#2は2月18日(土)21時よりABEMAにて配信。