会社役員や投資家としての顔も持つ、芸人の厚切りジェイソン。4日のABEMA『NewsBAR橋下』にゲスト出演し、保育士の待遇改善について橋下徹氏と議論を交わした。
【映像】橋下徹×厚切りジェイソン FIRE達成／日本人の“安定志向”
岸田政権に対して、「なぜ保育士の待遇改善に本気で取り組まないのか？」と投げかける厚切りジェイソン。「子育てしながら働きにくい理由の1つは、保育園が足りていないから。さらにその背景には保育士不足があるが、資格を取るのは大変だし、待遇も低くて労力に合わない。資本主義で考えれば、待遇を良くすれば保育士が増えて、保育園ができていけば子育てしながら働けるようになり、子どもが生まれるようになるのではないか。単純なことしか言っていない」との考えを述べる。
厚切りジェイソンによると、アメリカでは大きな会社であれば企業内保育園があり、勤務中に母乳を与えに行くような人もいるという。一方、橋下氏は「日本の保育業は原則、税金運営で、資本主義の仕組みに入っていないことが問題だ」と指摘する。
「賃金が上がらないことが最大の原因。アメリカみたいに賃金が増えていけば、働いた分だけ税金が増えることにつながるが、日本は上がらなかった。現状、税金で全部まかなうとなると、子どもが全然集まっていない保育所の保育士の給料も増えてしまう。なので、市場の原理を入れて、子どもが集まる大変なところに保育所を投入して給料を上げる、というのが当たり前に思うことだが、“そこに資本主義を入れるな”というのが今の日本社会だ」
厚切りジェイソンが「資本主義を入れないから人がどんどんいなくなっている」「必要とするところに行けばいいだけのことじゃないの？」と率直な疑問をぶつけると、橋下氏は「そういうことが言えない。岸田政権をはじめいろいろな政治家が『賃上げをしろ』と言うが、賃金が上がる一番のやり方は解雇をしやすくすることだと思う。ダメな人には退場してもらい、空いたポジションに新しい人が入ってきて、職が変わるごとに賃金が上がっていく。“どの業界でもそうしていきましょう”ということを、政治家の時にずっと言っていたが、受け入れられない」と答えた。
これに厚切りジェイソンは「僕もあちこちの番組で言っているが、“お前、言うな”とピリつく場面が多い。解決策じゃん！と思うけど、本当に意味が分からない」と漏らしていた。（ABEMA／『NewsBAR橋下』より）
