アーセナル1-3マンチェスター・シティ(日本時間2月16日/エミレーツ・スタジアム)
日本代表DF冨安健洋の決死のスライディングはわずかに届かなかった。アーセナルのビルドアップのミスを見逃さなかったマンチェスター・シティの攻撃陣は、わずか2本のパスで相手チームの守備を攻略。完璧なカウンターを締めくくるグリーリッシュのシュートは、冨安のスライディングをかすめてネットに突き刺さっている。
【映像】冨安健洋の決死のスライディングも虚しく…アーセナル撃沈
24分に冨安の痛恨のミスで先制点を献上したアーセナルだったが、前半のうちにPKで追いつく。後半に入ると、交代カードを切ったことで徐々にマンチェスター・シティペースとなり、迎えた72分にスコアが動いた。
後半に前線からの守備強度を高めたマンチェスター・シティの攻撃陣は、アーセナルのセンターバックを務めるガブリエウのパスミスを見逃さなかった。ボールを奪ったベルナウド・シウヴァは裏へと抜け出したハーランドへとパスを出し、この怪物FWは自らシュートを放たず、左のギュンドアンへとパスすることを選択した。
ハーランドからボールを受けたギュンドアンはシュートを打つ選択肢もあった中で、よりゴールの確率を上げるために、自身の大外から内側に走り込んでいたフリーのグリーリッシュにシュートを打たせることを選んだ。そしてイングランド代表FWはダイレクトでシュートを放ち、見事にアーセナルゴールのネットを揺らした。
ABEMAで解説を務めた槙野智章氏は「ハーランドからギュンドアン。よく見えてましたね。ガブリエウのクリアミスを見逃さなかったです」とコメント。そしてスローでのハイライト映像が流れると、冨安のスライディングでのブロックがグリーリッシュのシュートにわずかに触れていることに気がつき、視聴者に「当たっているんですね」と日本代表DFの惜しすぎるプレーに触れた。
この得点が決勝点となり、マンチェスター・シティが“天王山”を制した。この勝利で1試合消化が多いとはいえ、シティが首位に返り咲いている。一時はアーセナルの首位独走状態だったが、直近の成績によって1位と2位が入れ替わる形となり、3位マンチェスター・ユナイテッドも勝ち点差を縮めてきている。この3チームによる熾烈な優勝争いはシーズン最終盤まで続きそうだ。
(ABEMA/プレミアリーグ)