エース格のパドレス・ダルビッシュ有が、初ブルペンにて手応えばっちりだ。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表(侍ジャパン)の宮崎キャンプ2日目が2月18日に行われ、順調な仕上がりを見せた。投げている最中には自らタブレットでボールの回転などをチェックすると、捕手の後ろにはOBや後輩選手たちが大集合。「完成度としては結構高い」とコメントした。
-昨日より早く球場入り
昨日は全体で来たんですが、アップまでの時間がなくて、自分の準備ができなくてキャッチボールに遅れたので、それを避けるためになるべく早く来て自分の準備をして、ウォーミングアップの後にキャッチボールができるようにしました。
-初のブルペン入り
暖かかったですし、サンディエゴで投げていた時よりもいい感じで投げることができました。
-今日のテーマは
時差ボケもあるので、体が堅い分もあってあまり飛ばしすぎないようにとは思いましたけど、思ったより体が動いていたので、サンディエゴにいた時ぐらいの力感で投げました。
-タブレットも確認していた。
回転軸の角度だったり、自分が思い描いた通りの変化が出せているかとか、そういう確認です。
-打者も立たせていた。
次は実戦になるので、まだ打者相手には投げていないですが、その位置をイメージして投げました。
-日本のマウンドの違いは。
あまりマウンドを気にするタイプではないし、今日のマウンドが柔らかいか堅いかもあまり覚えていないですが、全く気にはならなかったです。
-今の時期での仕上がりは。
パーセンテージは毎年体が変わるのでわからないですが、完成度としては結構高いです。コントロールといったところで。
-ネットの後ろに後輩の投手が見ていた。
一つのメンタル的なトレーニングだと思いました。周りの方、たくさん見てくださっていましたが、その中でも自分の世界をちゃんと作って、集中するようにしました。でもうれしかったです。
-投手同士での会話は。
クラブハウスやロッカーでは、すごくいろいろ話しています。
-初日は「恐れられているかも」と言っていた。
だんだん自分の性格がわかってきてくれていると思うので、野手の方とも話せています。
-短期間で違うチームのメンバーと結束することで心がけるのは。
自分のことを知ってもらうのが一番大事なので、会話は大事だと思います。
-今後のステップアップは。
次はライブBPで投げて、そこから体調次第でブルペンだったりライブBPのスケジュールとか球数を決めていくということです。
-捕手の甲斐とのコミュニケーションは
投げ終わってから少し話はできました。甲斐選手のセットアップとか、どこに構えたらいいとか言ってくださったんですけど、基本的に今のままで全く問題ないと伝えました。
-すごい球が来たと言っていた。コンパクトさの意識は。
全く意識はしていなくて、昔とイメージを変えている意識はないですが、勝手にこういう形になったので。今ショートアームというのが流行っているんですけど、結果的にそこに落ち着いているので、よかったと思います。
-2009年との風景の違いは。幸せそうに見える。
幸せは幸せですが、以前ここに来た記憶があまりないです。こうやって普段接することができない日本のファンとかとコミュニケーションが取れているのは、うれしいです。
-若い選手と交流は。
アメリカでプレーされている選手と日本でプレーされている選手と多少違うので、考え方も違いますし、アプローチも違います。そういうところを知れるのはすごく楽しんでいます。
-感触のよかった球種は。
全体的によくて、4シームが一番よくなかったですが、スライダーもよかったですし、2シームもよかったですし、全体的にはよかったです。
-ストレートと2シーム系、球速が変わらなかった。
自分の場合、2シームの方が速い時があるので、実際同じようなリリースをしていてシームが違うだけなので、球速差が出てしまうと打者に見極められるので、なるべく同じぐらいになるように投げています。
-体調は。
起きてベッドに寝転がっていればだいたいわかります。起きた状況でだいたいこういう感じだと予想はできます。なんとなく1日過ごしている中で、立っている時間が長いとか、座っている時間が長いとか、水分取れないとかで多少変わってきますが、起きた時にだいたいわかります。
-ロジンを使っていなかった。
触らなくて投げるのは慣れています。
-たくさんの人が見ている中での集中の仕方は。
周りの風景は普通に見えているんですが、見られていると感じるのを無視するというか、受け取らないというか、そういう感じです。
-戸郷へのアドバイス。
この前2シームとかスライダーの話をしていたので、それを後ろから見ていました。
-すごく落ち着いていい影響を与えている。
自分は全くわからないですし、他の選手ではないので、特に引っ張るという気持ちもないですし、日々成長できるようにやっているだけです。プロとしてお金をいただいているので、成長する努力というのは、ファンの方々だったり球団に対して必要なことだと思うので、やっています。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)




