【プレミアリーグ】ブライトン0-1フルアム(日本時間2月19日/アメックス・スタジアム)
三笘薫の直近の大活躍によって相手チームも研究を重ねており、縦突破の選択肢を封じるなど対策を講じてきている。そんななか、フルアム戦ではその打開策とも言える革新的なプレーを披露。試合後、ABEMAの解説・鄭大世氏がTODAY'S SELECTIONのコーナーで詳しく解説した。
縦へのドリブル突破を大の得意としている三笘薫に対して、相手チームは先に進行方向のコースを封じてドリブルをさせないなどの対策を講じている。敵チームに危険な選手だと認められているからこその対策なのだが、ブライトンのデ・ゼルビ監督は三笘に対してある指示を出していた。
それが、中に切り込むプレーだ。この試合で解説を務めた鄭大世氏は、試合後の「TODAY'S SELECTION」のコーナーで、縦ドリブルを封じられた三笘薫の打開策について分析。試合開始直後の4分のプレーを取り上げている。
ハーフライン付近の左の大外でボールを受けた三笘に対して、フラムのDFテテとディオプが縦のコースを真っ先に切った。すると三笘は中に切り込み、逆サイドのマーチへとスルーパス。このパスを受けたマーチはボックス内に侵入してシュートに持ち込んだのだ。
このプレーに対して鄭大世氏は「縦は読まれていたので、最近は相手が縦を絶対に切ってくる。それはハーフライン付近でもペナルティエリア付近でも一緒です。これに対してデ・ゼルビ監督は、三笘に対して中に切り込んでチャンスメイクをする指示を出していたそうです。サイドハーフからサイドハーフへのパス、三笘がどう打開していくかという解決策が見えましたね」と、相手チームに対策され始めた三笘の今後の打開策について、映像を交えながら分かりやすく解説した。
三笘が中に切り込むことで、大外を駆け上がるオーバーラップが持ち味の左SB・エストゥピニャンの躍動感も生きてくる。今節は試合に敗れ、このプレーの練度はさらに上げる必要があるものの、日本代表FWが世界最高峰のリーグで活躍し続けるためのカギとなりそうなプレーだった。
(ABEMA/プレミアリーグ)