「シャンシャンは孫以上です」なぜ日本人はパンダを“好きすぎる”のか? 2時間待ち、抽選は当たり前 中国人がツッコミ「ぬいぐるみの方がかわいい」
【映像】経済効果は500億円、孫をも超えるかわいさの秘密とは
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 2月21日に中国に返還されるジャイアントパンダのシャンシャン。

【映像】経済効果は500億円、孫をも超えるかわいさの秘密とは

 2歳になったら中国に返還する契約だったが、コロナウイルスの影響もあり5度延期されていた。

 今月19日は一般公開最後の日。最後の姿を目に焼き付けようと多くのファンが集まり、抽選倍率は約70倍となった。

 松坂屋上野店ではシャンシャンの大きな横断幕を掲示、写真家による写真展も開催された。

 街の人は「シャンシャンは孫以上ですよ。いろんな思い出を作ってくれたから」と語り、上野観光連盟には、「絶望と悲しみの中にいる」「シャンシャンのいない上野には行かない」という声も。返還中止の嘆願書まで届いたという。

 そんな大人気のシャンシャンは2017年6月上野動物園で自然交配によって誕生した。一般客へのお披露目が始まるとシャンシャンを見るための最大倍率144倍、経済効果は500億円を超えた。

 なぜ、他の動物を差し置いてここまで愛されるのか?

 上海出身の番組ADはネットの声も引用しながら「2時間待つほど見る必要ありますかね?」「パンダはいつもお尻が汚い」「ぬいぐるみの方がよっぽどかわいい」と首をかしげる。

 大阪大学大学院教授 入戸野宏氏は人気の理由を「(パンダには)人がカワイイと思いやすい特徴が満載なんです。丸々とした体型、短い手足、ぎこちない動き。目の周りの黒い模様で目が大きく見えたり、垂れ目に見える。また、普段接する機会がないから実態があまりよく分からず、自分のイメージの中で『パンダがかわいい』と思ったら修正されることがないのです」と解説。

「シャンシャンは孫以上です」なぜ日本人はパンダを“好きすぎる”のか? 2時間待ち、抽選は当たり前 中国人がツッコミ「ぬいぐるみの方がかわいい」
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『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)の著者である丸山貴史氏は別の視点から仮説を唱える。

「パンダは穏やかな性格ゆえにクマに生存競争で敗北しました。その後、栄養価の低い笹を食べるしかなくなったため希少性が高く、守りたいという親心が『パンダ愛』と生んでいるのでは」(丸山氏)

 そして作家・評論家の古谷経衡氏は「上野動物園のブランド力も大きいと思います。そしてここまでサイズが大きいのに人に無害に見える動物が日本にあまりいない、というのも考えられるかもしれません」と分析。

「なぜ日本人はパンダを好きなのか?」

 この問いに対して「これだけの仮説が立ち上がること」がその答えかもしれない。つまり、「語りたくなる」といういうことだ。

 今後もパンダから目が離せない。


(『ABEMA的ニュースショー』より)

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