レアル・マドリードに所属しているクロアチア代表MFルカ・モドリッチが、現地時間21日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグのリヴァプール戦の前日会見に出席した。会見の模様をレアル・マドリードのクラブ公式HPが伝えている。
昨シーズンのCL決勝戦と同様の対戦カードが早くもラウンド16で実現する。2020-21シーズンも両クラブは準々決勝で激突していたことから、今回で3シーズン連続の対戦だ。敵地でのファーストレグを前に、モドリッチは「とても重要でタフな試合になるだろう。熱狂的なファンが詰めかける歴史的なスタジアムだ。ホームでのセカンドレグに繋がるような試合をしなければならない」と話した後、対戦相手となるリヴァプールの印象についても語った。
「時には相手のことを知るために細かく試合をチェックすることもある。だが、リヴァプールとは何度も対戦しているから、どのようにプレーすべきか、誰とマッチアップするのか、多くのことは既にわかっている。このような試合の前には普段と同じ準備をして、冷静になるように心掛けなければならない」
また、会見ではモドリッチとレアル・マドリードの契約に関する話題も生じた。現行契約は今シーズン限りとなっているものの、現時点で契約は延長されておらず、“背番号10”の去就には大きな注目が集まっている。モドリッチは「まだクラブと話していないから言えることは少ないけど」と前置きした上で、レアル・マドリードに対する愛着を口にしている。
「去年の今頃と同じような感じだ。とても落ち着いている。いつも同じようなことを聞かれては同じような回答をしていると思うけど、僕はここに残りたいと思っている。クラブがどう考えるのかを見なければならない。それだけだ。僕はただここに残りたいのではなく、レアル・マドリードでのプレーする資格があると思っているから残りたいんだ。何が起ころうと僕とレアル・マドリードとの関係を変えることはできないし、恐らく僕の“人生のクラブ”になる。この先も多くのチャレンジが待ち受けているが、今はシーズン中に良い結果を残し、自分のレベルを取り戻すことに集中している」
また、クロアチア代表としての将来に話が及ぶと、「ワールドカップの後にUEFAネーションズリーグ(UNL)までは代表に残ると伝えた。その後どうするかはまだ決めていない。今回のUNLスタート時にプレーしていたのだから、最後までやり遂げたいんだ」とコメント。37歳となったことでレアル・マドリードでのプレーに専念するのも1つの選択肢として考えられ得るが、モドリッチは「クラブから代表に関する何かを要求されたことはない。代表チームを続けるなというのは、レアル・マドリードのスタイルではないのだから」と続けると、「僕の年齢についていろいろ言われているのは知っているが、これまで僕はやれることを証明してきたし、代表チームが僕のレアル・マドリードでの時間に影響を与えるとは思っていない」と述べ、クラブでの活動に専念するための代表引退は考えていないと明かした。