バルセロナに所属するスペイン代表FWアンス・ファティが、自らの去就について言及した。20日、スペイン紙『アス』がコメントを伝えている。
現在20歳のA・ファティは、2013年にバルセロナの下部組織に加入。徐々に頭角を表すと、2019年8月にクラブ史上2番目の若さでトップチームデビューを飾った。また、同月にはクラブ史上最年少記録となる16歳304日でのゴールを記録。2021年夏のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現:パリ・サンジェルマン/フランス)退団後は、背番号「10」を着用している。
デビュー直後から強烈なインパクトを残しているA・ファティだが、近年は度重なる負傷やコンディション不良の影響で出場機会が減少。昨シーズンは公式戦15試合、一昨シーズンは公式戦10試合の出場にとどまった。今シーズンはここまで公式戦33試合に出場し6ゴール3アシストを記録しているものの、チーム内での序列は高くなく、スタメン起用は10試合のみとなっている。
そんな同選手に対しては、かねてからマンチェスター・Uやバイエルンなどからの関心が明らかになっている。バルセロナのジョアン・ラポルタ会長も他クラブからの接触を認めており、一部では財政難に陥る同クラブが今シーズン終了後にA・ファティの売却に踏み切る可能性があるとも噂されている。
去就に大きな注目が集まるA・ファティは、現地のスポーツジャーナリストが推進する『Solidarity Stories of Sport』のイベントに出席した際に自らの将来について言及。バルセロナでプレーできることへの感謝を語りつつ、現時点で他クラブ移籍の意思がないことを明言した。
「バルサでプレーできることを幸せに感じているよ。毎日応援してくれている人々に感謝しなければならないし、彼らの信頼に応えたいと思っている。でも、今はその信頼にあまり応えることができていないとも感じている。僕を信頼し続けている人々に感謝しているよ。僕は100パーセント、これから起こることに立ち向かう意欲があり、準備もできている。2027年までの契約を結んでいるけど、できればもっと長い間ここにいたいと思っているよ」