ハキム・ツィエク

 チェルシー所属のモロッコ代表MFハキム・ツィエクに対し、複数のクラブが関心を寄せているようだ。20日、スペインメディア『Fichajes』が伝えている。

 昨年末のFIFAワールドカップカタール2022ではモロッコ代表のベスト4進出に大きく貢献したツィエク。しかし、所属するチェルシーでは十分な出場機会を得ることが出来ておらず、今シーズンはここまで公式戦19試合に出場しているものの、スタメン起用はわずか8試合にとどまっている。

 そんな同選手をめぐっては、今冬の移籍市場でのチェルシー退団の可能性が浮上。かねてから関心を寄せていたPSGと個人合意に達し、移籍市場の締め切り目前には今シーズン終了までのレンタル移籍でクラブ間でも合意に達したことが報じられていた。しかし、チェルシー側の書類ミスにより期限内での選手登録が完了せず、移籍は破談に。PSGによる不服申し立ても認められず、ツィエクはチェルシーに残留することとなった。

 今回の報道によると、1月にツィエクの獲得を逃したPSGは、今シーズン終了後の夏の移籍市場で再び同選手にオファーを提示する可能性が高いという。ツィエク本人もチェルシーでの現状に不満を抱えており、引き続きPSGでの新たな挑戦を前向きに検討しているようだ。しかし、ツィエクの獲得を検討しているのはPSGだけではなく、複数のクラブが夏の移籍市場で同選手にオファーを提示する可能性があると『Fichajes』は指摘。中でもバイエルンが同選手に強い関心を寄せており、その動向を注視しているという。

 ツィエクとチェルシーとの現行契約は2025年6月末まで。仮に今シーズン終了後の売却に踏み切る場合、チェルシーは移籍金として4000万ユーロ(約57億円)程度を要求する可能性が高いと伝えられている。