「映画館・コンサートは復活」「マクドナルドを食べられる」「良好な治安」
「ミサイル攻撃で毎日4時間ごとに停電」「仕事がない」「夜23時以降に外出すると逮捕される」
どちらもウクライナ・キーウの現在の姿だ。
2022年2月24日、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されてから1年。
当時は報道も多く、日本人もメディアを通して現地の状況に目を向けていたが、時が経ち、メディアの露出と共に人々の関心も薄らいできたと言えるのではないか。
「今の」ウクライナ・キーウはどうなってるのか?
ウクライナ・キーウ在住で旅行コーディネーターの高垣典哉さんに話を聞いた。
――旅行コーディネーターをされているとのことですが、現在お仕事は。
「今、旅行コーディネータの仕事はありませんが、ウクライナの現状をYouTubeで発信しています。また、被害にあった子どもたちに日本からの募金でおもちゃを購入・寄付をするボランティアなども行っています」(以下、全て高垣さん)
――戦争状態から1年が過ぎようとしていますが、キーウの方々はどのような心理状態ですか?
「戦争状態に慣れが生じてきていることは事実です。街を歩いている人も増えましたし、空襲警報が鳴っても避難しない人もいます。とはいえ、絶えず命の危険にさらされていることは事実です」
――食事や娯楽などは。
「飲食店は8割程度戻ってきましたしマクドナルドも再開しました。ただし、300円だった商品が400円とか450円くらい値上がりしています。そして、仕事もないのでなかなか買えないのです。食事のサポートとしては炊き出しなどがあります。キーウの街の治安は良好ですが、23時以降に外出すると警察に捕まってしまいます。一方で映画館もコンサートも復活し始めました。しかし、停電になると台無しになってしまいます」
――定期的に停電になるのでしょうか?
「ほぼ毎日、4時間ごとに電気がついたり、停電になったりを繰り返しています。真っ暗になると何もできません。キーウから離れた地域に私の子どももいて、リモートで学習していますがそれも覚束ないのです。停電の時間が長びくと寒さも厳しくなってきます」
――日本から支援を送る時、物とお金どちらがいいですか?
「ウクライナで買えるものはお金の方が良いです。送料がものすごく高いので。物の値段の3倍くらいするのが現状です」
――戦争が終わったらどうしたいですか?
「普通の生活をしたい。なんとか世界の世論でロシアを止めてほしいです」
(「ABEMA的ニュースショー」より)
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