最年少三冠王のバットが、もうすぐやってくる実戦に向けて快音連発だ。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表(侍ジャパン)の宮崎キャンプは2月23日、第2クール最終日を迎えた。25日からいよいよ本戦に向けた試合がスタートするが、午前中の打撃練習で4番候補のヤクルト・村上宗隆内野手は柵越えを連発。先日のライブBPではパドレス・ダルビッシュ有投手からバックスクリーンに特大弾を放ったが、今すぐに試合でも一発が大いに期待できる仕上がりだ。
「おー!」「うおー!」「うおおー!」。快音とともに打球の行方を追うファンの声援が1球ごとに大きくなった。センター越えに放り込んだかと思えば、次にはライト席中段に文句なし。さらに3発目はインコースの難しい球を片手一本で振り払うように打つと、低弾道のまま勢いを失わず、ライトポール際に飛び込んだ。
侍ジャパンの4番候補には3月上旬に合流予定のエンゼルス・大谷翔平投手、カブス・鈴木誠也外野手のMLB組に加え、NPBからは西武・山川穂高内野手、巨人・岡本和真内野手と、選ぶのが難しいほど長距離ヒッターが揃っている。その中でも昨年、日本人最多の56本塁打を放った村上が最有力候補で、その仕上がりぶりは関係者もファンも注目するばかりだ。
センターからライト方向に鋭い打球を飛ばし続けるが、さらに逆方向にも大きな当たりが出るようになれば、まさに“村神様”と呼ばれる敵なし状態に突入する。25日から始まる実戦、そのバットからどんな打球が飛び出すか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
侍ジャパン強化試合
ABEMA テレビ朝日系列にて生中継
2.25(土) VS ソフトバンク
3.3(金) VS 中日
3.6(月) VS 阪神