シャフタールのダリヨ・スルナSD(スポーツ・ディレクター)が、今冬チェルシーへと移籍したウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクについて言及した。22日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。
現在22歳のムドリクには今冬多くのクラブが関心を示し、なかでもアーセナルへの移籍が噂されていたが、最終的にはチェルシーに加入した。最大2031年夏までとなる長期契約も話題となったが、7000万ユーロ(約100億円)に加え、ボーナス最大3000万ユーロ(約43億円)という高額な移籍金にも注目が集まった。
シャフタールのスルナSDは『Football Ramble』でムドリクの今冬の移籍を振り返り、「移籍金の提示についての金額は7000万ユーロにボーナス3000万ユーロを加えた1億ユーロだった。アーセナルはムドリクに恋をしていたが、チェルシーの方がより具体的で支払う準備ができていた」とアーセナルへの移籍が噂されていたなかで、チェルシーへの移籍が決定した経緯について明かしつつ、次のように続けた。
「アーセナルには敬意を示すが、最終的にはムドリクの決断だった。なぜなら、チェルシーは彼が望んでいたものを支払い、彼がチェルシーに行きたいと言った。そういう単純なことだよ」
なお、チェルシーに加入したムドリクはデビュー戦となった1月21日に行われたリヴァプール戦で55分から途中出場し、今シーズンのプレミアリーグにおける“最速記録”となる時速36.63キロメートルを記録するなど、随所に能力の片鱗を見せたものの、ここまで公式戦5試合の出場で得点に絡む活躍を見せることはできていない。
新天地への適応に苦しんでいるのではないかという声も上がるなか、スルナSDはムドリクの才能に疑いはないことを強調した。
「ムドリクのことを心配する必要はない。彼を見て楽しむことができると思うよ。ここまではまだムドリクの35パーセントで、うまくプレーすることはできていない。チェルシーの監督は今、いい状態ではないことをわかっていて、彼らはいいプレーができていない。でも、彼らには時間が必要だ。ムドリクは問題ない。心配する必要はないと思うよ」