デビュー以来、7勝6KO無敗。新進気鋭のファイターが放った高速カウンターのヒザ2発に相手は撃沈。その悶絶KOに「17歳の完成度じゃない」「天心レベルの逸材」と称賛の声が上がる一方、敗者の左耳から鮮血が滴る衝撃的な結末に場内から「えっ!」と驚きの声が上がる一幕があった。
2月23日に後楽園ホールで開催された「RISE165」で長谷川海翔(誠剛館)と黒田直也(ハーデスワークアウトジム)が対戦。試合は2ラウンド、長谷川がカウンターで鋭いヒザ2発を叩き込み圧巻のKO勝利。自らの戦績を8勝7KO(1つのノーコンテスト)とし、また一つ無敗記録を更新した。
17歳の新星・長谷川は現DEEP☆KICK-53Kg王者で8戦無敗。対する黒田も現在3連勝中と好調同士の対戦となった。
開始とともに次々と早いワンツーを叩き込む長谷川。勢いとどまらずに高速のローから左、さらにヒザ、ロー、ワンツーと精密機械のような打撃を展開していく。
2ラウンド、長谷川のプレッシャーにスイッチしつつ打開策を模索する黒田だが、右のストレートを貰ってたまらずクリンチ。再三掴んで泥臭く抵抗するが、長谷川に絶妙なワンツーを打ち抜かれ最初のダウンを喫する。
打ち合いになると組みに出る黒田に対して、長谷川も荒っぽい投げを見せるが、度重なるホールディングを受け、黒田に警告が与えられる。これで打ち合うしかない黒田が前に出ると、長谷川は落ち着き払ったフェイントを織り交ぜ、右を見せながら高速のヒザを2発叩き込んだ。
ピンポイントでボディにグサリと刺さる2発。たまらずうずくまる黒田にABEMA視聴者も「これは立てない」「完璧なタイミングのヒザ」「組んで来るからヒザでいった」と長谷川の攻撃を称賛。しばし悶絶した黒田はフラフラとした状態で立ち上がろうとするも、レフェリーに抱きかかえられるようにゴングを聞いた。
その際、パンチを被弾したダメージからか、黒田の左耳からは鮮血がたらり。その様子に「耳から血が出ている」「鼓膜をやったか」と驚きと心配の声が多数寄せられた。
前回のRISEデビュー戦では、ほぼ勝ちと言われる内容ながらバッティングによるノーコンテストと不運な結果に終わった長谷川だが、2戦目は相手に全く何もさせないパーフェクトゲーム。9戦で8勝7KOという説得力ある戦績に「那須川天心レベルの逸材」「ネクスト天心」「次世代エース」といった期待と称賛の声が並んだ。
また試合後にマイクを取った長谷川は「10月(昨年10月のRISE162)に出た後、すぐオファーをもらったんですけど、なかなか対戦相手が受けてくれなくて。誰でもいいんで、全員断ったらチャンピオンとやらせてください。お願いします」と次戦へのアピールも忘れなかった。