イギリス人のサッカーコメンテーター、ジョン・モトソン氏が23日、77歳で逝去したと発表された。同氏の家族が声明を発表し、イギリスメディア『BBC』なども伝えている。
同氏は1968年にBBCラジオ2で、放送業界でのキャリアをスタート。1971年には『BBC』で放送されているサッカーのハイライト番組『Match of the Day』のレギュラーコメンテーターとなった。以降、各10回のワールドカップとEURO、29度のFAカップ決勝で解説を務めた。2001年には、大英帝国勲章(OBE)も受賞するなど、イギリス国内での知名度は高い。
『BBC』のティム・デイビー局長は、「英国のスポーツ放送の伝説的な人物として正しく記憶され、人々に、ファンに愛され、解説ボックスで彼をフォローしていた人々にインスピレーションを与えるだろう」とコメントしている。
また、モトソン氏と同業者で、イギリスでのプレミアリーグ中継を担当しているマーティン・タイラー氏も声明を発表。
「この職業で、非常に尊敬していた。彼の準備は誰にも負けず、細部へのこだわり、放送しようとする試合について可能な限り全てを知りたいという彼の願望。彼は私にとって、本当に模範だった」
「僕らは友達だったが、ある意味ライバルでもあったと思います。しかし、私は彼への称賛に満ちていますし、このような突然の逝去に対し、彼の家族に心からお見舞い申し上げます」