ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフセカンドレグが16日に行われ、ユヴェントス(イタリア)が敵地でナント(フランス)と対戦した。
ホーム開催のファーストレグはドゥシャン・ヴラホヴィッチのゴールでユヴェントスが先制しながら、最終的に1-1のドローでタイムアップ。2013-14シーズン以来の出場となったELでの“初陣”は白星スタートとはならなかった。当時を上回るベスト4以上に進出するためには勝利のみが求められる敵地でのセカンドレグ。ユヴェントスはアンヘル・ディ・マリア、アドリアン・ラビオ、フィリップ・コスティッチらがスターティングメンバーに並んだ。
試合は立ち上がりからユヴェントスが相手ゴールに迫る。5分、敵陣高い位置でニコロ・ファジョーリがボールを奪うと、ペナルティエリア右角でフリーになっていたディ・マリアにボールを預ける。シュート体制に入っていたディ・マリアがダイレクトで左足を振り抜くと、カーブのかかった一撃がファーサイドのゴールネットを揺らした。19日に行われたセリエA第23節スペツィア戦に続くディ・マリアの公式戦2試合連続ゴールで、ユヴェントスが先制に成功した。
続く17分もユヴェントス。自陣右サイドで細かくボールを繋いで前進すると、ピッチ中央付近でフリーになっていたラビオにボールが渡る。ラビオは前方のスペースにボールを持ち運び、相手を引きつけて右サイドにスルーパス。ボールを受けたディ・マリアは寄せてきた相手を外して縦に突破し、切り返しからフィニッシュまで持ち込むと、このシュートがニコラ・パロワの手に直撃する。ゴールライン上で手を使ってボールを止めたとみなされ、パロワにレッドカードが提示された。ユヴェントスにPKが与えられると、獲得したディ・マリア自身がキッカーを担当。GKの逆を突くゴール右に落ち着いてシュートを沈め、ユヴェントスがリードを広げた。
2点リードで折り返した後半はやや膠着した展開となったものの、ユヴェントスがより多くのチャンスを作り出す。52分にはコスティッチがシュートまで持ち込むも、ここはナントのGKアルバン・ラフォンがセービング。66分にはコスティッチのクロスボールにフアン・クアドラードが合わせたものの、またもGKラフォンが立ちはだかった。
78分にはユヴェントスが怒涛の攻撃を披露。ペナルティエリア手前の中央左寄りでパスを受けたアレックス・サンドロがダイレクトで縦パスを付けると、ヴラホヴィッチの落としをA・サンドロが拾い、ラビオとのワンツーからフィニッシュまで持ち込む。ここはGKラフォンに防がれたものの、こぼれ球を拾ったヴラホヴィッチが粘って逆サイドに送ると、DFに当たってディフレクションしたボールにディ・マリアが反応。頭で押し込もうとしたボールはGKラフォンに弾き出されたが、ボールはゴールラインを超えており、ユヴェントスが決定的な3点目を記録する。ディ・マリアのハットトリックでユヴェントスが勝利を手繰り寄せた。
試合はこのままタイムアップ。勝利したユヴェントスがラウンド16への切符を掴み取った。なお、ラウンド16の組み合わせ抽選会は24日に行われる。
【スコア】
ナント 0-3(2戦合計:1-4) ユヴェントス
【得点者】
0-1 5分 アンヘル・ディ・マリア(ユヴェントス)
0-2 20分 アンヘル・ディ・マリア(PK/ユヴェントス)
0-3 78分 アンヘル・ディ・マリア(ユヴェントス)