セビージャのセルビア代表GKマルコ・ドミトロヴィッチは、23日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・プレーオフステージセカンドレグのPSV戦で、ピッチに乱入してきた観客に襲われる事態に見舞われた。同日、スペイン紙『アス』が報じている。
EL屈指の名門対決となったセビージャ対PSVの一戦。ファーストレグで3点のアドバンテージを得たセビージャだったが、敵地で行われたセカンドレグではPSVの反撃に遭った。スコアレスで迎えた77分にFWルーク・デ・ヨングに恩返し弾を献上すると、後半アディショナルタイムにも失点。それでも3失点目は許さず、“ELの盟主”たる粘り強さを見せて、ラウンド16に駒を進めている。
そんな同試合に先発フル出場したGKマルコ・ドミトロヴィッチだが、後半アディショナルタイムにピッチに乱入してきた観客に襲われる事態に見舞われた。同選手は、一発パンチを喰っらた際に首筋に傷を負ったものの、すぐさま冷静に対応して、闖入者の身柄を警備員に引き渡している。
試合後、ドミトロヴィッチは「こんなのは初めてだ。本当は何をしてやりたかったかは、黙っているつもり。自分がどこにいるのかを自覚して、彼のことを切り捨てたのは良かったと思う。自制して正解だった。そうでなければ、さらに事態は発展していたかもしれないからね」と告白しつつ、「彼は、僕を殴りたかったんだ。フットボールのピッチでこんなことが起こるなんて…残念だよ。UEFAは介入すべきだし、二度とこのようなことが起こってはならない」と心境を吐露している。