日本代表MF鎌田大地を擁するフランクフルトは現地時間2月25日にRBライプツィヒと対戦する。今季のフランクフルトはリーグ戦21試合消化時点で勝ち点38の6位（2月23日時点）に位置しており、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）出場圏内でリーグを終える可能性を残している。
【動画】鎌田大地、ライプツィヒのハイプレスに対してどう立ち回るのか？
対戦相手となるライプツィヒはリーグ戦21試合消化時点で勝ち点39の5位に位置しており、フランクフルトからすると直接CL出場権を争うライバルだ。2年連続のCL出場を果たす為にも、この試合は絶対に負けられない重要な一戦である。
統制された守備と、ボランチの鎌田が操る攻撃
フランクフルトはオーストリア人指揮官オリバー・グラスナーの下で組織的な守備と鋭いカウンターを磨き上げ、強力なチームへと成長した。激しいプレッシングで相手に自由を与えず、ボールを奪えばアタッカーが前線のスペースに飛び出してカウンターを仕掛けていく姿は迫力抜群だ。
こうしたチームで鎌田は今季からボランチのポジションを任されると、すぐさま適応しリーグ戦17試合で7得点4アシストという成績を記録。低い位置でのゲームメイクから、高い位置に顔を出してのミドルシュートやスルーパスまで攻撃の全局面に関与し、チームの攻撃を自由自在に操るプレーぶりは高い評価を得ている。ウインターブレイク明け以降はやや調子を落としたと言われることもあったが、前節のブレーメン戦では攻守に存在感を発揮し、復調をアピールした。
監督交代で状況激変。ブンデスリーガでも1、2を争う激しいプレスは一見の価値あり
ライプツィヒは監督交代で大きく調子を上げたチームだ。ドイツ人指揮官ドメニコ・テデスコを9月という早い段階で解任し、後任にドイツ人指揮官マルコ・ローゼを招へいした。ローゼはライプツィヒの姉妹クラブであるレッドブル・ザルツブルクで監督を努めていた経験を元に、ライプツィヒの掲げるアグレッシブなサッカースタイルの再構築に着手。これをきっかけにチームは調子を上げ、CL出場権争いに参戦できる位置まで浮上した。現在のライプツィヒはブンデスリーガでも1、2を争う激しいプレスを武器に、相手を蹂躙する見応えのあるサッカーを披露している。
そんなライプツィヒのキーマンの1人が、ローゼのザルツブルク時代からの教え子でもあるオーストリア代表MFザヴェル・シュラーガーだ。テデスコ体制では出番が限られていたが、ローゼへの監督交代を機にレギュラーに定着すると今ではチームに欠かせない存在となっている。ポジション的に鎌田とぶつかる機会も多いと予想されるため、ここのマッチアップはチームの勝敗を左右するかもしれない。
ライプツィヒのハイプレスに対して鎌田がどう立ち回るのかが鍵。
お互いに激しいプレスを武器としているため、試合はかなりハイテンポな展開になる可能性が高い。そうした展開の中で、鎌田がライプツィヒの激しいプレスを躱して決定的な仕事ができれば、フランクフルトの勝利は大きく近づくだろう。日本が誇るテクニシャンとブンデスリーガNo.1のハイプレスの対決に注目だ。
（ABEMA／ブンデスリーガ）
