ブラジル代表MFファビーニョに、今シーズン終了後のリヴァプール退団の可能性が浮上しているようだ。23日、イギリス紙『ミラー』が伝えている。
ここ数年マンチェスター・Cとプレミアリーグの覇権を激しく争い、チャンピオンズリーグ(CL)でも過去5年間で3度決勝に進出するなど、ヨーロッパサッカーを牽引してきたリヴァプール。昨シーズンはリーグ制覇こそ逃したものの、FAカップとカラバオカップで頂点に輝き、チャンピオンズリーグ(CL)でも決勝進出を果たすなど無類の強さを見せつけた。ユルゲン・クロップ体制8年目で迎える今シーズンの戦いにも大きな期待がかかっていた。
しかし、開幕前の期待とは裏腹に今シーズンは序盤から苦戦が続いている。プレミアリーグでは22試合を戦い終えた段階で暫定8位に低迷し、FAカップやカラバオカップでも敗退が決定。CLではナポリに次ぐ2位でグループステージを突破したものの、ラウンド16のファーストレグではレアル・マドリードに2-5で惨敗し、ベスト8進出が極めて厳しい状況となっている。
こうした状況を踏まえ、クロップ監督を含めたクラブ幹部は、今シーズン終了後のチーム再編成を検討しているという。とりわけ、ドイツ人指揮官は中盤の戦力の衰えやインテンシティー低下を深刻な問題として捉えており、同ポジションにおける変化の必要性を痛感しているようだ。現在クラブ側は獲得候補のリストアップと並行し、現有戦力の再評価も行なっていると伝えられている。
現行契約が今年の夏で満了となるイングランド代表MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンやギニア代表MFナビ・ケイタ、元イングランド代表MFジェイムズ・ミルナー、ユヴェントスからレンタル加入中のブラジル代表MFアルトゥールらは今シーズン終了後の退団の可能性が高いという。また、現行契約を2026年6月末まで残しているファビーニョについても、夏の移籍市場での売却が検討されているという。
リヴァプールは中盤以外の現有戦力についても再評価を行い、来る夏の移籍市場に向けて準備を進めていくものと見られている。なお、中盤の獲得候補としてはドルトムント所属のイングランド代表MFジュード・ベリンガムや、チェルシー所属の同代表MFメイソン・マウントらの名前が挙がっている。