オープンフィンガーグローブで全力で殴り合う壮絶な女子ムエタイ戦に「もはや喧嘩」「技ではなく死闘」と驚きの声が殺到。顔を腫らし鼻はボコボコ…それでも劣勢のなか笑顔を絶やさず土壇場で“ニコニコ・フック”を連打し、相手の心をへし折る大逆転劇に「武尊かよ」「ずっと笑ってる」と称賛の声、さらにドン引きの声が相次いで寄せられた。
2月24日にタイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 6」でセレステ・ハンセン(オーストラリア)とカラケッド・ポー・ムアンペット(タイ)が対戦。美女OFG対決として注目を集めた一戦は、フルボッコ状態を笑顔で乗り切ったハンセンが、3ラウンド終了間際に顔を腫らしながら笑顔を放つニコニコ・フックで大逆転のTKO勝利を収めた。
これから戦うとはとても思えない可愛らしい女子2人の対決。リングでコールを受けると両者リングで白い歯を見せ、ニッコリと笑顔で名乗りに応じる。そんな風景にABEMA視聴者は「2人とも可愛い」など緊張感のない和やかな空気に注目。しかし、ゴングが鳴るとムアンペットの様相が一変。荒々しい攻撃を見せる。
鋭い縦ヒジを振り回し、ミドル、前蹴りなど激しい打撃が次々にヒットしているが、何故かハンセンは薄っすらと微笑みを浮かべて応戦。もはや一方的な状況に「地元のタイ人を勝たせるためのマッチメイクか」「どうやったら赤(ハンセン)が勝てるんだ」と“格差マッチ”的な嫌味も聞こえる。
「ハンセンはもう泣きそうな顔をしている」
誰もが敗戦を確信した2ラウンド。再びムアンペットの猛攻にハンセンの顔面が腫れ上がり始める。女子二人が縦ヒジ、パンチを顔面に叩き込むシュールな光景が続く中、折れない相手を前にやや顔面が硬直するムアンペットに対し、顔面を腫らしながら終始ニコニコ笑顔で応戦するハンセン。そんな異様な光景に「武尊かよ」「ずっと笑ってる」と視聴者もザワツキ始める。
そんなハンセンの怖さすら感じるポジティブな姿勢が最終3ラウンドに奇跡を起こす。ゴングと共にパンチを連続で叩き込むと、ムアンペットのヒザとパンチ、ヒジに耐え、やはり笑いながらフックを振り回す。スタミナも消耗し単発だが両者フルスイングで一発殴っては、一発返す展開。身を削るような打撃戦に「技ではない死闘」「拳を叩き込んでる」「もはや喧嘩」とファンも徐々にヒートアップ。
そして残り1分、コーナーで足を止めての殴り合い。もはや顔面は変形し鼻血も見られるハンセンがボコボコに殴られながら前進して渾身の右を2発。さらに左の連打で“ニコニコ・フック”を叩き込むと、ムアンペットが顔を覆い「もうやめて…」と降参ポーズ。最後はとどめのボディでポッキリと心を折ってTKO勝利を収めた。
試合中、終始笑顔のハンセンだが勝利のゴングと共に号泣。その後、勝ち名乗りを受け、満面のスマイルを浮かべた。しかし鼻はボコボコだった。闘志むき出しの戦いぶりに「女の子も戦うと本当に怖い」「顔が腫れて鼻血を出しても笑顔って素敵だと思う」とガッツを称賛するコメントが並んだ。