死角の外からハンマーのように飛んでくる2発のフックで意識は飛び、“立ったまま失神”の衝撃KO。慌てたレフェリーが即試合を止めるも、魂が抜けた人形のように脱力し、ロープに頭を強打するあまりにも危険なダウンシーンに戦慄が走った。
2月24日にタイ・バンコクで開催された「ONE Friday Fights 6」。ボグダン・シュマロフ(ブルガリア) とマルワーン・フーリ(チュニジア)のキックボクシング戦は1ラウンド開始直後、シュマロフがフックでフーリを失神KOした。
試合開始とともに長身のフーリがパンチを連打、ヒザ、ローと一気呵成に攻め立てるが、ここはシュマロフがしっかりガード。
コンビネーションがいいフーリだが、シュマロフのこの日、一発目のフルスイングの全力フックをアゴに受け、グラついてスタンディングダウン。
ダメージで目が虚ろなフーリに、再びシュマロフが襲いかかりボディ、ボディから豪腕のブーメランフックが顔面を捉えると、危険を察知したレフェリーが体を張って止めに入るも時すでに遅し。フーリは意識が飛び、硬直したまま前傾姿勢から仰け反るように後ろに脱力、その後、後頭部をローブに強打して倒れると、ゴングが鳴り響いた。
わずか1分15秒の攻防。1発目のシュマロフのフックの時点で脳がグラグラ、KOシーンの2発目のフックでは被弾で首がグニャリ…意識が完全に飛び、まるで人形のように力なく立ったまま失神。衝撃的なダウンシーンにABEMA視聴者も「完全に死角から入って全く見えてなかった」「硬直して足ピンダウンだった」「ブルガリアンフック恐ろしや」と驚きの声。さらに海外でも「電光石火の勝利」「年間最優秀KOの筆頭に躍り出た」などシュマロフの豪腕フック、戦慄KO劇に対して反響が広がっている。




