シャルケ

 ブンデスリーガ第22節が25日に行われ、シャルケシュトゥットガルトが対戦した。

 今季は長らく最下位に沈んでいるシャルケだったが、直近のブンデスリーガでは4試合連続スコアレスドローとなり、少しずつポイントを積み上げている。一方、シュトゥットガルトも同様に残留争いを強いられるシーズンとなっているものの、前節のケルン戦を3-0で終え、ブンデスリーガ7試合ぶりの白星を飾っていた。現在は降格圏を脱出している。残留のためには両チーム負けられない一戦。シャルケの吉田麻也、シュトゥットガルトの遠藤航、伊藤洋輝、原口元気はスタメン出場を果たした。シャルケの上月壮一郎は負傷のためメンバー外となっている。

 試合はホームチームが良い入りを見せると、そのまま10分に先制に成功。GKラルフ・フェアマンのロングフィードが左サイドに向かうと、密集地帯をミヒャエル・フレイが突破。左サイドを駆け上がって左足でクロスボールを送ると、走り込んだドミニク・ドレクスラーが頭で合わせた。強烈なヘディングシュートはシャルケにとって5試合ぶりの得点となり、ホームチームが先手を取っている。

 その後は一進一退の攻防が続いたものの、40分には再び試合が動く。シャルケは自で相手ゴールキックを跳ね返したところからロドリゴサラサールが右サイドを突破。マイナスへ折り返すと、待っていたマリウス・ビュルターが“バックヒール”で狙い澄ました一撃を沈め、シャルケが大きな追加点を記録。前半はこのままシャルケの2点リードで終了した。

 後半に入るとシュトゥットガルトも反撃へ。63分、敵陣に押し込んだ状態で細かくパスを繋ぐと、ペナルティエリア手前の左寄りでボールを持ったボルナ・ソサがフリーで左足を振り抜く。強烈な一撃がシャルケのGKフェアマンのキャッチミスを誘い、股を抜けてゴール方向へ。ソサの2試合連続ゴールでシュトゥットガルトが1点を返した。

 その後はシュトゥットガルトが猛攻に出たものの、シャルケも集中力を切らさずに同点弾を許さない。試合はこのままタイムアップを迎え、シャルケがブンデスリーガ8試合ぶりの白星を飾った。シャルケにとっては2023年の初勝利となっている。一方、前節の勝利で降格圏を脱したシュトゥットガルトだったが、ブンデスリーガ2試合ぶりの黒星に。最下位シャルケとの勝ち点差が「3」まで縮まった。シャルケの吉田とシュトゥットガルトの遠藤はフル出場。伊藤は前半のみ、原口は78分までのプレーとなっている。

 次節は4日に行われ、シャルケは敵地で浅野拓磨所属のボーフムと、シュトゥットガルトはホームでバイエルンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
シャルケ 2-1 シュトゥットガルト

【得点者】
1-0 10分 ドミニク・ドレクスラー(シャルケ)
2-0 40分 マリウス・ビュルター(シャルケ)
2-1 63分 ボルナ・ソサ(シュトゥットガルト)